■インスペクターとミキサーコンソール
その端的な例は、インスペクターの登場と、ミキサーコンソールの自由度が非常に高くなったこと。まずインスペクターというのは、1つのトラックを選択した際、そのトラック情報がトラックの左隣に縦に表示され、そこでEQの設定やボリュームレベル、パン、出力バス、エフェクトなどなどの設定するたのものです。Cubaseなどでは、従来からそうしたインスペクターが存在していたので、ここを見ると、SONARがCubase化したという印象を持つ人も少なくないようです。実際、これは非常に便利で、使い勝手が大幅に向上しています。
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特筆すべきは、Producer Editionの各チャンネルにビルトインされているEQ。6バンドのパラメトリックEQとなっており、そのうち4バンド分をこのインスペクター上で直接操作できるほか、EQ画面を表示させることにより、6つのバンドの細かな設定ができるようになっており、かなりダイナミックに音質を変化させることが可能です。実際使ってみても、CPU負荷もそれほどないようだし、音のキレは非常によく、使えるEQだという印象を受けました。
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このEQを含むインスペクターと対の関係になっているのが、ミキサーコンソール。これもSONAR 2のものとは大きくデザインも変わり、カッコ良くなっています。もちろん見た目だけでなく、自由度が高くなっているのが大きな特徴。用途に応じてバスをサブ・グループ、エフェクト・センド、マスター・バス、モニター専用バス、ヘッドフォン用ミックスとして活用できたり、画面表示を自由に設定することもできます。チャンネル数は無制限で、すべてのパラメータをオートメーションコントロールすることが可能。メーター類も非常にフレキシブルになっており、ピークヒストリー表示できるほか、Producer EditonではアサイナブルFXコントロールで、プラグインのパラメータに素早くアクセスできます。