まあ、こうした下位バージョンというものは従来からも存在していましたが、これまでの場合、この手のソフトは、初心者をターゲットとしていることもあり、肝心な部分の機能が制限されているケースがほとんどでした。たとえば、扱えるトラック数に制限があったり、MIDIの分解能が低かったり、オーディオの場合16bit/48kHz程度までしか扱えなかったりと、本気で使うのには物足りなく感じるものばかりでした。

・OMFが非サポート
・タブ譜/フレットボードの非サポート
・DirectX/DXiの同時使用が24まで
(SONARは無制限)
・Cycloneを同梱せず
・同梱DirectXエフェクト数が8つ
(SONARは24)
・同梱MIDIエフェクトが10
(SONARは14)
・フェード/クロスフェードが非破壊のみ
・無音部分削除/タイミング抽出/エンベロープ機能の非サポート
・Calの非サポート
・MIDI Syncはマスターのみ
・SMPTE/MTC/MMCの非サポート
・クロマチック・チューナーの非サポート
・各編集ウィンドウのフローティング表示ができない
というのですべてです。
この相違点の中で気になるのはプラグインがDirectXとDXiを合計して24までということと、同梱エフェクトが少ないこと、同期機能があまりないということくらいではないでしょうか?。逆にいうと、ここにあげた違い以外はないので、ASIOドライバも使えるし、ReWire2.0での外部のソフトとの連携も可能だし、MIDIもオーディオもトラック数の制限なく利用が可能となっています。これらをどう考えるかということですね
通常の使用であればプラグインの同時使用は24もあれば十分といえるでしょう。またSONARのエフェクト自体それほどすごいものがあるわけではない一方、フリーウェアのエフェクトがかなりいっぱいあるので、それの代用でも十分といえるでしょう。また、外部のDAWと連携して使うなど、同期を使う人ならSONARをお勧めしますが、外部との同期が不要ということならば、この機能は完全にいりません。そう考えると、大半の人にとってはCakewalk Home Studio 2004で十分だということができるでしょう。
