先日行った当サイトのアンケートで、人気ナンバーワンの座を獲得したDAWソフト、SteinbergのCubase SX。昨年11月に日本語版が発売されて以来、大ヒットソフトとなっているようで、DTM・デジタルレコーディング掲示板のほうでもたびたび話題としてあがっています。
ご存知の通り、このCubase SXはCubase VSTの後継にあたるもので、Cubase SXという上位ソフトとともにCubase SLという低価格な下位バージョンも存在しています。SXとSLの違いは高度な譜面作成機能、サラウンドサウンド機能があるかどうかと、VSTプラグインおよびVSTインストゥルメントの同時に使える数が若干違うこと、ミキサー画面でEQの設定ができるかどうかといった程度であり、実質はそれほど大きな違いはありません。ただ、Cubase VSTと比較するとかなり大きく変化しており、ユーザーインターフェイスはもちろん、ショートカットキーでの操作も大きく変わり、まったく違うソフトに生まれ変わったといっても過言ではないソフトになっています。
とくに大きく変わったのはオーディオ機能です。その機能、性能は飛躍的に向上しており、プロのレコーディング現場においてもストレスなく活用されるようになってきています。
たとえば、サンプル単位でオーディオデータのエディットがサンプルエディタを装備したり、ドラムなどのアタック部分を検出してスライスする機能なども装備されています。また機能が強化されたのに、処理スピードはCubase VSTよりも向上しているというのも大きな特徴です。同じスペックのマシンで、より多くのトラックを再生できたり、より多くのエフェクトやソフトシンセが使えるようになっています。
そのエフェクトやソフトシンセのプラグインの数も増えています。エフェクトはCubase VSTに搭載されていたものを含め50種類以上が、またソフトシンセにはアナログシンセをエミュレーションするA1ほかさまざまなものが搭載されました。