10月16日~19日の4日間、東京のビッグサイトでPC関連として国内最大級の展示会、World PC Expo 2002が開催されました。例年、比較的多くのDTM関連メーカーが出展しているのですが、今回ブースを出していたのはEDIROL/Rolandの共同ブースと、その隣にあったインターネットの2つのみ。YAMAHAもブースは出していたのですが、DTM関連ではなくCD-Rやルーターなどの出品であったため、音楽とはちょっと関係のない位置付けでした。
そのEDIROL/Roland共同ブースにおいてRolandブランドで出していたのは、先日このガイド記事で掲載していたStudio Package Pro。それ以外はすべてEDIROLブランドの新製品となっていました。
これら新製品については、10月9日に記者発表会を行っており、私も参加していたため、内容は知っていたのですが、一般に対しては、これがまさに初お披露目であったので、結構人が集まっていました。
その新製品の目玉といえるのは、USB接続のMIDIコントローラ・キーボード、PCR-50(49鍵盤)とPCR-30(32鍵盤)です。これまでもDTM用の音源なしMIDIキーボードはいくつも出してきているので、その意味では珍しくないのですが、この2製品の特徴は、USB1本でPCと接続でき、しかもACアダプタなしでもUSB電源供給で動作するということ。そして、写真を見ると分かるとおり、ここには8つのフェーダー、8つのロータリー、9つのボタンさらに外部に2つのペダルまで接続できるようになっており、計27系統もの操作端子が用意されているのです。これらを用いることでSONARやCubase、Logicをはじめとする音楽ソフトの操作を、ここで行えてしまうわけです。たとえば、フェーダーをミキサーに割り当てて利用すれば、シーケンスソフトにおけるミックス作業は格段に使い勝手のいいものになる、というわけなのです。