■ADVANCEモードとASIOドライバ
UA-5およびUA-700に共通して存在する、ちょっと変わったスイッチにADVANCEモードスイッチというものがあります。パネル上では、もっとも右側に位置するもので、SAMPLE RATEと表示されているところです。
ここではADVANCEモードの44.1kHz、48kHz、96kHzPLAY、96kHzREC、および標準モードの44.1kHz、48kHzの計6種類から選択するようになっています。だいたい想像がつくとおり、ここで対応するサンプリングレートを設定するのですが、気になるのはADVANCEモードと標準モードというものです。
これはドライバの違いともいえるもので、まず標準モードでは、特別なドライバは不要でWindowsMeやWindowsXPなどでは、USBで接続すれば即USBオーディオとして機能するというものです。一方のADVANCEモードは付属のドライバをインストールして使うモードであり、ここでは通常のMMEドライバおよびDirectSoundドライバに加え、SONARなどで利用できるWDMドライバ、さらにCubaseVSTやLogicほかさまざまなアプリケーションで利用できるASIOドライバに対応しています。
実際、使ってみると分かりますが、このモード切り替えは一度電源を入れなおして初めて有効になるようです。また96kHzPLAYというのは96kHzでの再生専用のモードであり、このモードにおいてはレコーディングができません。反対に96kHzRECは録音専用で再生はできないというモードになっています。
またASIOドライバやWDMドライバで気になるのはレイテンシーです。手元のマシンであるPentium4 1.5GHzのマシンでASIOドライバで試したところ、レイテンシーは18msecとなりました。また、ASIO2.0に対応しているようで、ダイレクトモニタリングも可能でした(このチェックはパネル上のINPUT MONと連動している)。18msecであれば、極めて早いとはいえないものの、十分実用上のスペックとなっているといえるでしょう。
以上、やや駆け足でありましたが、UA-700の概要について説明してみましたが、いかがだったでしょうか?また、ここでレビューして欲しい機材などありましたら、ぜひご連絡ください。
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