■マイク用モデリングとギター用モデリング
まずマイク用を見てみると、これはパネルのMIC1、MIC2とかかれたマイク部の下に集約されています。入力としては、DR-20(ローランド製ダイナミックマイク)、C3000B(AKG製コンデンサマイク)、SML DY(楽器、ボーカルなどに使われるスモール・ダイナミック・マイク)、SML CY(超小型のコンデンサマイク)などがあります。つまり、使っているマイクをこれで選択するわけです。一方の出力のほうにはSML DY、LRG CN、VINTAGE CNなどがあり、これを選択することによってマイクの特質を変えてしまうというわけです。
その下にあるCOMPRESSOR & DE-ESSERではマイク入力などに対してコンプレッサをかけて、音を持ち上げたり音圧を上げたりすることができます。これはボーカル用、スネア用、アキースティクグター用などがあるので、うまく使い分けることで、大きな効果が得られます。
一方のギター用モデリングは世界の名機から選りすぐった11種類のアンプ・モデリング・エンジンを搭載したものとなっています。パネル上にはGUITAR AMP MODELINGというものがありますが、これはギターアンプをシミュレーションするためのところで、ここにはMODELとSPEAKERというパラメータがあります。MODELはギターアンプのモデルを選択するところで、項目としてはJC CLEAN(ローランド製のJC-120)、BLACK PANEL(FenderS製のTwin Reverb)、AMERICAN COMBO(MESA/Boogie製のコンボ・アンプ)、VINT(VINTAGE STACK)(Marshall製1959)などがあり、これを選択すれば、まさにそれっぽいサウンドとなるのです。またSPEAKERのほうは、ORIGNALに設定しておけば、MODELで選択したアンプのオリジナルスピーカーとなりますが、4×12"を選べば12インチのスピーカー4個の密閉方式のスピーカーキャビネットとなるし、2×12"を選べば12インチのスピーカー1個の後面開放方式の小型スピーカーキャビネットとなるといった具合いで、いろいろなバリエーションが楽しめます。
さらに、GUITAR EFFECTS部にはFLANGER、TREMOLO、PHASER、DELAY、COMPといった選択肢があり、この中から任意のエフェクトを選べばそのエフェクトとして機能しますし、その下のCHORUS&REVERBのところを設定をすればコーラスやリバーブの効果を得られます。