DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

【エフェクトの基礎知識】その3 ディレイ、フランジャー、EQ

初心者向けにエフェクトについてを解説する連載の3回目。今回はディレイ、フランジャー、イコライザについて紹介していきます。これらでどんなことができるのかを抑えておきましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■遅延時間を発生させるディレイとフランジャー

 リバーブ、コラースともに時間制御系のエフェクトであったわけですが、そのもっとも基本となっているのが
   ディレイ
です。
 ディレイ(Delay)を直訳すれば“遅れる”という意味になりますが、ディレイというエフェクトはまさにその通りで、時間を遅らせるエフェクトなのです。つまり、入力した音をそのまま時間を遅らせて出力するものです。右図を見てください。通常、ディレイは単純に原音をディレイタイム分遅らせているだけのもの。また、ステレオディレイといった場合はこのようにLとRで別々の時間設定するものを指します。
 たとえばエレキギターの音などにステレオディレイをかけると、「ピーン」という音が、「ピーピピィ」という感じになり、リバーブやコラースとはまた違う効果を出すことができます。
 このように跳ね返りの効果があるので、この跳ね返りのタイミングをテンポに合わせると、より効果的な使い方ができます。たとえばテンポ120の曲の場合、4分音符1拍分の時間は0.5秒、8分音符ならば0.25秒となります。したがって、ディレイ時間を0.25とか0.5のように設定しておくと、曲にぴったりマッチするようになります。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます