DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

プロのエンジニア気分でDTMを楽しもう! フィジカルコントローラを使う(3ページ目)

画面上ではなく、物理的なフェーダーを動かしてシーケンスソフトをコントロールするフィジカルコントローラ。これが最近非常に安くなり、誰でもが楽しめるようになりました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■誰でも買える安いUSB接続のフィジカルコントローラ

 では、フィジカルコントローラを一般のDTMユーザーが使えないかというとそうでもありません。実は非常に安いものが、いくつか登場してきているのです。
 具体的にあげれば、
   TASCAMのUS-428
   EDIROLのU-8
というのがその代表でしょう。いずれもUSBで接続するタイプのもので、US-428はWindowsにもMacintoshでも利用でき、U-8はWindowsで利用できるようになっています。

 また、使用可能なソフトとしてUS-428の場合、CubaseVST、CubasisVSTに対応しており、U-8の場合、バンドルされているSinger Song Writer系のソフトが利用できるほか、CubaseVST、CubasisVST、Cakewalk SONARなど複数のソフトで利用できるようになっています。

 ただし、いずもプロの現場で用いられているようなムービーングフェーダーにはなっていません。これは中にモーターが入ったフェーダーで、シーケンスソフト側でレベルを動かすと、それにしたがって自動的にフェーダーが動くというものです。まあ、これがないとはいえ、マウスで操作するのと比較したら、非常に分かりやすく使いやすいミキシング操作が可能となるのです。
 気になる価格ですが、定価においてはUS-428、U-8ともに69,800円。これでも十分安く思えますが、実は最近、実売価格が信じられないほど安くなっているのです。
 ちょっとネットで検索したところU-8などは29,800円程度で発売されています。そしてU2-428は先日、メガフュージョンがものすごいパッケージ製品を発売しました。
   CUBASE VST ASTRO SESSION PAC
というのがそれで、US-428にCubaseVSTおよびオンラインセッションソフト「ASTRO SESSION」(会員権3ヶ月分含む)をセットで、US-428の単体価格である69,800円で発売を開始したのです。
 U-8もUS-428も単たるフィジカルコントローラに留まらず、USBのオーディオインターフェイスとしても利用できるようになっているので、これさえあればハードウェアはすべてOKという優れものです。
 ミキシングをより本格的にやってみたいという方は、この機会にフィジカルコントローラをひとつ手に入れてみてはいかがでしょうか?
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