サウンドカードのデファクトスタンダードであるSound Blaster。
以前、このClose UP!でも取り上げたように、現在最高スペックの製品はSound Blaster Audigyという24bit/96kHzに対応した製品です。10年以上の歴史を持つSound Blasterシリーズですが、これまでいずれも内蔵型のカードであったため、ノートパソコンで利用するということはできませんでした。
一方、ヤマハやローランド(エディロール)、カノープス、オンキヨーなどの各社はいち早くUSBオーディオ製品を開発し、Sound Blasterがトップをいくサウンドカードとは別の市場を作り上げてきました。
その市場にクリエイティブメディアがSound Blasterの名前で強力な製品を打ち出してきたのです。その名はSound Blaster Extigy(エクステジー)。これは縦置き、横置きともに可能な1Uハーフラックサイズのモジュールで、USBで接続して使うものとなっています。
USB接続のオーディオデバイスとしては後発ではあるものの、Exigyは多くの製品とは一線を画しています。というのも、従来製品のほとんどが、16bit/48kHzまたは44.1kHzであったのに対して、Extigyではハイスペックな24bit/96kHzを実現しています。
もっとも、USB製品でこのスペックが初というわけではなく、M-AudioやEmagicなどからも発売されていましたが、Extigyではそれに加え5.1chサラウンドも実現しているのです。もちろんDolby Digitalのデコード機能もハードウェア的に内蔵されています。