
DTM音源はローランドのSC-8850、ヤマハのMU2000以来製品がなく、DTM業界においては約2年ぶりの新製品といえます。もっともSC-8820やMU500など下位に位置付けられる製品はありましたが、上級機種がなかなかなく、さびしい思いをしていたところ、ようやくの登場という感じです。
ローランドはこれまでGS音源としてSC-55以来SC-8850まで、頭にSCが付くサウンド・キャンバス・シリーズで展開してきましたが、今回の製品はSD-90となっており、そのシリーズ名もサウンド・キャンバスではなく、オーディオ・キャンバスとなり、大きく変わっています。

つまり、単にMIDIデータを演奏するだけでなくボーカルなども同時に利用できるのです。ハードディスクレコーディングが広まってきた現在、こうした音源は非常に強力であり、別途オーディオカードなどを用意しなくていいぶん、とても楽です。
ちなみにSD-90のオーディオインターフェイスの性能としては録音、再生ともに1系統のステレオで、サンプリングビット数は16/24bit、サンプリングレートは44.1/48kHzとなっています。また、SONARで扱われるWDMドライバ、またCubaseVSTをはじめとする多くのオーディオソフトで扱われるASIO2.0ドライバに対応しています。