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【新製品レポート】 新Cakewalkの隠された機能(3ページ目)

SONARの下位バージョンとして登場した新Cakewalkシリーズ3ソフト。かなりの低価格なのですが、もっとも安いソフトでもACID的な使い方ができるなど、表では言われていない機能が隠されています。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■Music Creator 2002でもループ機能は100%楽しめる

もちろん、こうしたメーカー側の考え方に沿って購入するのもひとつの方法ですが、ここではちょっと別の視点から捉えてみたいと思います。つまり、機能から考えるというものです。

実は、それぞれ特徴を立てて宣伝はしているものの、機能のみに着目すると各ソフト間でそれほど大きな違いはなかったりするのです。事実、Music Creator 2002でもPLASMAと同様なループシーケンス機能を持っており、この機能においては何ら差がないのです。

確かにFXパッドはついていなかったり、同梱されているループ素材が800種類もな300種類に限定はされているものの、それでも300も付いており、世の中にはこうした素材集はたくさんあるので、それを利用することも可能です。

また、Fruity Loops Expressというループ素材制作用のツールが同梱されてないという点も違いではありますが、ACID的なことがしたいというだけの目的ならば、一番下のソフトでも可能なのです。

逆に、Music Creator 2002にはPLASMAよりも勝る機能も持っていたりします。それは譜面入力機能です。もちろん、この機能はSONARやHome Studio 2002にも備わっている機能なのですが、ループ機能にこだわったPLASMAからは削除していたのに対して、こちらではそのまま使えるようになっているのです。

もっとも「今日から始めるパソコン・ミュージック」として購入する場合との価格差が定価で\3,000しか違わないので、どちらにするかは、FXパッドや素材集の価値をどう考えるかによるかもしれません。また、マニュアルにも違いがあり、PLASMAはループベースのシーケンサとしての使い方が中心であるのに対して、「今日から始めるパソコン・ミュージック」ではMIDIのシーケンスソフトとして書かれており、ループ機能やオーディオ機能についてはあまり触れられていないのです。

こんなうがった見方を紹介している、EDIROLの方から怒られてしまうかもしれませんが、こうなっていることは事実です。もちろん、プロ指向のハイスペックを求めるのであればSONARを使うのに越したことはありませんが、とりあえずループ機能を楽しみたいとか、DXiソフトシンセが使える環境が欲しい、MIDIのシーケンサとして利用したいといのであれば、Music Creator 2002で十分な機能が用意されているのです。
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