もちろん、こうしたメーカー側の考え方に沿って購入するのもひとつの方法ですが、ここではちょっと別の視点から捉えてみたいと思います。つまり、機能から考えるというものです。
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確かにFXパッドはついていなかったり、同梱されているループ素材が800種類もな300種類に限定はされているものの、それでも300も付いており、世の中にはこうした素材集はたくさんあるので、それを利用することも可能です。
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逆に、Music Creator 2002にはPLASMAよりも勝る機能も持っていたりします。それは譜面入力機能です。もちろん、この機能はSONARやHome Studio 2002にも備わっている機能なのですが、ループ機能にこだわったPLASMAからは削除していたのに対して、こちらではそのまま使えるようになっているのです。
もっとも「今日から始めるパソコン・ミュージック」として購入する場合との価格差が定価で\3,000しか違わないので、どちらにするかは、FXパッドや素材集の価値をどう考えるかによるかもしれません。また、マニュアルにも違いがあり、PLASMAはループベースのシーケンサとしての使い方が中心であるのに対して、「今日から始めるパソコン・ミュージック」ではMIDIのシーケンスソフトとして書かれており、ループ機能やオーディオ機能についてはあまり触れられていないのです。
こんなうがった見方を紹介している、EDIROLの方から怒られてしまうかもしれませんが、こうなっていることは事実です。もちろん、プロ指向のハイスペックを求めるのであればSONARを使うのに越したことはありませんが、とりあえずループ機能を楽しみたいとか、DXiソフトシンセが使える環境が欲しい、MIDIのシーケンサとして利用したいといのであれば、Music Creator 2002で十分な機能が用意されているのです。