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【新製品レポート】 新Cakewalkの隠された機能(2ページ目)

SONARの下位バージョンとして登場した新Cakewalkシリーズ3ソフト。かなりの低価格なのですが、もっとも安いソフトでもACID的な使い方ができるなど、表では言われていない機能が隠されています。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■各Cakewalkシリーズのメーカー側の位置付け

まずEDIROLとしての各ソフトの位置付けを見てみましょう。まずCakewalk Home Studio 2002は、まさにSONARの機能限定版であるとしています。

Home Studio2002はSONARの約1/3程度の価格でありながら、その違いは、マルチポートのオーディオ出力できるか否かという点と、同時に使えるエフェクトおよびDXiソフトウェアシンセサイザの数が16に限定されているという点くらいです。

まあ、厳密にいえば同期はマスターとしてしか動かないとか、MMCに対応していない、メインバスの数がSONARが16なのに対し4つに制限されているといったこともありますが、それくらいの機能差でしかないのです。したがって、本当のハイエンドユーザー以外はHome Studio 2002で十分だというわけなのです。

それに対し、PLASMAは「ループベースの音楽制作やリミックスに特化した新感覚の音楽制作ソフト」と位置付けています。実際、これを利用することでACIDとそっくりな使い方ができるし、約800種類のループ素材が同梱されているなど、ACIDの競合として打ち出しているのです。

またPLASMA独自の機能としては、FXパッドというものがあり、これを使うことでDJっぽい感覚の面白い音楽制作が可能になっています。

もう少し説明すると、このFXパッドというのはプラグイン形式のマルチ・エフェクトであり、ジョイスティックやマウスで操作可能なものになっています。

具体的にはフランジャーやワウを設定し、そのパラメータをジョイスティックで操作できるため、非常にユニークな曲作り、演奏が可能になるのです。また、オートモードに設定すると、テンポに合わせてパラメータを動かすことができ、まさにループベースのシーケンスソフトにはピッタリのツールとなるのです。

そして、バンドルのみでの提供のMusic Creator 2002は、DTM初心者用のツールであり、「昔、楽器を弾いていたのでパソコンを使って音楽制作をしてみたい」とか「パソコンで音楽をするのはまったく始めてなので、分かりやすいけど、ある程度の機能を持ったソフトが欲しい」といったユーザーをターゲットにしています。実際、譜面入力ができたり、ソフトシンセと組み合わせて安価にDTMが楽しめるようになっているのです。
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