■USB機器もローエンドからハイエンドまで充実
さらに、従来からあったUA-100GやUA-3の延長線上といえるのがUSBの製品群です。バリエーションが一挙に増え、その最上位に位置するのがUA-5というものです。
これもUSB端子ながらも24bit/96kHzの性能を備え、ステレオ・イン/アウトながらも入出力端子はDA-2496とほぼ同じものが揃っています。もちろんASIOドライバにも対応していますから、即プロ仕様でのレコーディングも可能です。
一方、現在出ているUA-3よりも、さらに簡易化されたオーディオインターフェイスがUA-1D、UA-1Aです。いずれも16bitのごくシンプルなインターフェイスで前者がデジタル、後者がアナログのインターフェイスとなっています。いわゆるモジュール型のものではなく、ほとんどケーブルで構成されているようなインターフェイスとなっています。
4製品ともにまだ正式な価格は発表されていないものの、かなり安い価格で登場してくる模様です。こうした製品によって、輸入製品である既存のオーディオインターフェイスに対して、殴りこみをかけていくという感じのようです。
■今後のターゲットはUSB2.0対応か?
このように、今回の製品発表においては、まずは地固め的な製品を取り揃えたという感じです。とくにDA-2496などは価格によっては、一気にシェアを巻き返すという可能性もあるでしょう。もちろんUSB製品も競合はいろいろあるので、どんな価格で発売されるのが楽しみなところです。
ただ、ここで気になるのがUSB2.0への対応です。今回発表のUSB製品はいずれもUSB1.1対応であり、いま話題のUSB2.0には未対応となっています。ポート数的にみて、これならUSB1.1で十分ともいえるわけですが、やはり近い将来USB2.0にも対応させてくると思われます。
USB2.0であれば、480Mbpsという高速転送が可能であるためDA-2496のようなマルチポートのものがUSBで扱える可能性も出てきます。まだWindowsXPを含めUSB2.0に対応したOSがないので、もう少し先の話かもしれませんが、エディロールがいち早く製品化してくれることを楽しみにしたいところです。
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