栄御前は、自分の息子が殺されても政岡が平然としていたことから、実は鶴千代と千松を入れ替えたのだと思い込む。そして仲間と思い込み謀反の一味の連判状を託す。政岡は千松殺しの恨みをはらすべく、連判状を取り返そうとする八汐を討つ。
だがそのとき、連判状を鼠がくわえて逃げていく。鼠の妖術を使う弾正のしわざであった。弾正と、足利家の元家臣・荒獅子男之助とその連判状を奪い合う。
弾正と忠臣・渡辺外記左衛門父子が問注所で対決。外記が提出した書類を管領の山名が偽と決め付けるが、もう一人の新参の管領・細川勝元の卓見により、弾正一味の陰謀が明らかになった。弾正は追い詰められ外記と一騎打ちとなるが、最後に討ち取られる。
その2へ続く。
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