役柄がわかれば歌舞伎はもっと楽しい



お正月、歌舞伎を初めて観てみようという方も多いかもしれません。でも、歌舞伎は約束事が多くてちょっと・・・というビギナーの方もいるはず。今一つわかりにくいのが「役柄」ではないでしょうか。

役者は化粧しているし誰がどの役なのか分かりにい。パンフレットなどでストーリーを追っていると肝心の舞台の上のことがおろそかになってしまう。鬘や衣裳でなんとなくわかるんだけど、本当のところはどうなのだろう。そう感じている方も少なくないと思います。

歌舞伎の役柄というのはまず、当然ですが男と女に分かれます。
次に、「いい方」と「悪い方」。
これ、大事です。時代劇なども同様ですね。歌舞伎にはいろいろな役柄がありますが、この基本形がどんどん細分化されていった結果だと思ってください。
おおざっぱにいえば、男の役を「立役(たちやく)」、女の役を演ずる役者あるいは役を「女方(おんながた)」と呼びます。さらに男の役は立役、敵役、道化方、親仁(おやじ)方、若衆方、女方は、花車(かしゃ)方、若女方、そして他に子役・・と分類されます。

さてこれらの役はどうしたら見分けがつくのでしょう。現代劇なら、台詞や状況で人間関係や人物造形を読み取り・・・となりますが。
歌舞伎ではその類型を扮装で表現します。一目見て、「誰と誰の争いなのか」が分かりやすくなるというわけです。もちろん、「善と見えて実は悪人」とか、その逆なんてのもありますが。