桜席が面白い!
先日、平成中村座公演『仮名手本忠臣蔵』を観た。
以下、ネタばれもあるのでご注意下さい。
「桜席」で観たのである。
ほとんど舞台真横&真上の、役者を見下ろすような座席である。江戸時代ならうずら席と呼んでいたような位置。
この位置の座席に座るのは初めてだ。
歌舞伎座の三階袖席なんてものじゃない。座ったのはちょうどチョボ床の上あたり。座席の下の方から竹本が聴こえてくる。
真正面には、下手の黒御簾横の袖に立っている鼓を手にした田中伝左衛門さんが見える。
「大序」ではちょうど判官の後頭部が見える位置だ。
面白いです、この席。
幕間には大道具さんがどのように装置を動かしているのか一目瞭然。
舞台奥が開いて、時には搬入口まで見えてしまう。
その間、中村座の客席正面の幕は閉まっており一般の客席からはシャットアウトされているので、このうずら席のお客さんだけ特別に舞台裏を観ている格好だ。
まるで飛行機のファーストクラス!
中村座正面の櫓と絵看板 |