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新・水滸伝 市川右近さんインタビュー 1(4ページ目)

8月18日からル テアトル銀座で上演される二十一世紀歌舞伎組『新・水滸伝』。その見どころを市川右近さんにうかがった。

執筆者:五十川 晶子


右近さんのつとめる林冲とはどのような男なのだろう。

「元は非常に将来を期待されていた軍人だったのですが、悪徳役人のため
にやむなく投獄されその牢を破って、人殺しをし、いまは酒におぼれ落ち
ぶれているんです。舞台は魂の抜け殻のような状態から始まります。でも
梁山泊の仲間たちの生きる姿に励まされ、次第に勇気を取り戻していく。
やがて彼らの頭領となって、荒くれ者たちを盛りたてていこうという志を
もつにいたるんですね。そういう林冲や梁山泊の個性的な面々を、人間
くさく描けたらいいなと思っています」

「人間くさいアウトローたちを描きたい」


その2へ続く>
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