歌舞伎/歌舞伎関連情報

正月は歌舞伎三昧で その1 歌舞伎座(3ページ目)

2008年歌舞伎座は120周年を迎える。「寿初春大歌舞伎」と銘打って、昼の部、夜の部、絢爛豪華な演目と役者の大顔合わせでにぎわう。

執筆者:五十川 晶子


夜の部もとても目出度く華やかな演目が並んだ。

一、鶴寿千歳(かくじゅせんざい)
二、連獅子(れんじし)
三、助六由縁の江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)

『鶴寿千歳』
箏曲の舞踊。姥と尉、松、竹、梅がそろい、万歳楽を奏でる。

『連獅子』
清涼山の石橋で文殊菩薩の霊獣である獅子と子獅子が踊る。時宗の僧と法華の僧による宗論も楽しい。

『助六由縁江戸桜』
吉原の三浦屋の店先で傾城の揚巻らが、髭の意休に悪態をついている。揚巻には花川戸の助六という間夫がいる。その助六が意休の子分達を懲らしめる。白酒売りに身をやつす兄が現れる。助六実は曾我五郎、兄十郎は、紛失した源氏の重宝・友切丸という刀の行方を捜している。実は意休が持っているのがその刀とわかるが・・・。

歌舞伎十八番の市川家のお家芸「助六」は、江戸随一のイイ男・花川戸の助六と、吉原一の花魁・揚巻の、美男美女に注目。二人ともこんなに美しいのに、口から出る言葉は江戸弁の悪態ばかりというのが面白い。
人気役者勢ぞろいの豪華な舞台を味わおう。
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