歌舞伎/歌舞伎関連情報

成田屋!パリ・オペラ座へ 1

3月23日からパリ・オペラ座で市川團十郎、海老蔵親子の歌舞伎公演が始まる。

執筆者:五十川 晶子

初代團十郎だって行きたがったかもしれない!



松竹大歌舞伎パリオペラ座公演に臨む市川團十郎初め出演者の意気込みを、まずはダイレクトにお伝えします。

市川團十郎
「オペラ座ガルニエに出演できるのは歌舞伎にとって、市川家にとって大きなできごと。皆様のおかげと厚くお礼申し上げます。
2004年海老蔵襲名の際にパリ・シャイヨー宮で披露させていただき、それを機に今回オペラ座に招聘いただいたのは非常にうれしいことです。
こういう海外公演は現代の交通事情あってこそ、ですが、市川家初代から12代目にしてやっとこういう公演が実現するわけで、初代の時代に可能だったならば彼はオペラ座へ行きたかったのではないかなと思います(笑)。

今回は、お芝居より踊りを中心としたプログラムで、歌舞伎十八番の『勧進帳』と九代目市川團十郎の『紅葉狩』です。歌舞伎座には花道がありますが今回オペラ座には設置されません。オペラ座の興行形態などの事情がありますので。六法の引込みについては今いろんなパターンを考えております。
日本で上演されている歌舞伎の最も人気のある狂言である『勧進帳』をパリの皆様にお届けしたい。これからももっともっと勉強して、大上段ではありますが、日本の文化を背負ってガルニエに乗り込む、そんな気概で取り組んでまいります」

「初代も行きたかったかもしれない」と團十郎さん



市川海老蔵
「日本の文化の力強さをパリの人に伝えたい!」

襲名披露以来のパリへ。海老蔵さん


市川亀治郎
「今まで、東京、NY、ラスベガス、イギリス、全部フェイクのオペラ座には参りました。『オペラ座の怪人』の方ですね(笑)。今回本当のオペラ座に参りますのを大変楽しみにしております。フランスだからというのではなく、いつもと変わらない気持ちでつとめたいと思います。ラ・ファミユ ド・イチカワ(市川家)の一員として、代表として団結して頑張りたいと思います」

「本物のオペラ座が楽しみ」亀治郎さん。



市川段四郎
「このたびは世界屈指のオペラ座ガルニエで公演させていただくこと、非常に光栄で、私も加えていただいたことありがたく感謝しております。この上はフランスに日本の素晴らしい伝統芸術、演出の発想法、いろいろなジャンルがあると言うことをフランスの方々に喜んでいただければと思います。微力ながらつとめていきたいと思います」

「歌舞伎という伝統文化を伝えたい」と段四郎さん。
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