今回、座組のリーダー的存在となる中村獅童は、大劇場と異なる空間で歌舞伎を観ることの楽しさを強調する。
「歌舞伎座と違い、親しみやすい空間。観どころも違ってくるかもしれない。『女殺』は現代にも通じるストーリーではないか。小さな空間を生かして自分も楽しみたい。若いお客さんが歌舞伎を身近に感じてくれるよう、力をあわせてがんばりたい」
獅童といえば映画、との印象があるが、
「僕自身は、”歌舞伎もやっている”役者ではなく、歌舞伎役者なんだと思ってやってきた。今回も大きな役をやれるチャンス。僕が出る映画を見て歌舞伎に来てくれるお客さんにもアピールしたい。
今回は仁左衛門さんの指導もあり、上方の匂いのする芝居。喰らいついて勉強して、”また歌舞伎みたいよね”って言ってもらえる芝居にしたい。また、見続けてもらえる役者になりたい。若輩者だが一つ一つやるしかないと思っている。体当たりでつとめたい」。
また猿之助一門の若手との顔合わせについては、
「猿之助さんに以前、子役で出させてもらったことがある。2005年9月の『三人吉三』でも猿之助一座と一緒にさせてもらっている。年も近いし皆さん芝居好き。熱いパッション伝わるものにしていきたい」と抱負を語った。
「同年代だし刺激的な仲間」。 |
2に続く。