歌舞伎/歌舞伎関連情報

春の歌舞伎公演 大特集(1)

古典の名作も、新演出歌舞伎も、ベテラン役者も若手も、観どころ満載の早春~初夏の歌舞伎です。まずは首都圏で観られる歌舞伎中心にお届けします。

執筆者:五十川 晶子

2月の各劇場のおススメの主な演目と主な観どころ



●歌舞伎座  二月大歌舞伎
2月2日~26日
豪華な顔合わせと名作揃いの2月の歌舞伎座。
『一谷嫩軍記」』より「陣門」「組打」。
「熊谷陣屋」でおなじみのこの演目より、その前段に当る場を、松本幸四郎の熊谷に中村福助の平敦盛&熊谷小次郎で堪能できる。敦盛とその許婚の玉織姫、そして敦盛と同い年の息子・小次郎の運命は? 歌舞伎の演目の中でもじっくりと時代物の醍醐味が味わえる。

『極付 番随長兵衛』には中村吉右衛門。こちらは世話物のテンポのよい、スッキリした黙阿弥の世界を楽しもう。頼りがいある江戸の男だてのリーダー中のリーダー、番随長兵衛のドラマと、劇中劇という趣向がまた面白い。客席を江戸の芝居小屋の場内に見立てるため、観客も参加した気分になれる一幕。長兵衛のライバル・水野十郎左衛門に尾上菊五郎、女房お時に坂東玉三郎といううれしい顔合わせだ。

『京鹿子二人道成寺』では、玉三郎と尾上菊之助のあの夢の競演再び! 一人でも美しいのに、二人でその感激はうっとり倍増。美しさと妖しさに襲われ、夢に出るかも?

宇野信夫作『人情噺小判一両』は、かつての名優、六代目菊五郎と初代吉右衛門の「菊吉」コンビのために書かれた作品。それを当代の菊五郎、吉右衛門が勤めるというオイシイ一幕。
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