『阿修羅城』と『弥次喜多』と。
●市川染五郎の御ひいき必見! 『阿修羅城の瞳』
2年前、2003年の夏~秋、新橋演舞場で「劇団☆新感線」の舞台、『阿修羅城の瞳』を観たときに、市川染五郎の歌舞伎とはまた違うカッコよさにぶっとんだ。
「これは・・・かなりカブキかもしれない」。新感線の芝居を観るたびそう思うのだが、そこに歌舞伎役者が入ると、永久保存されたショーケースの中の「歌舞伎」じゃなくて、生々しく「カブキ役者」という感じがするのだ。
キレのよいヘビメタがんがんの音楽に、立ち回りのジャキーンという刀の効果音が入り、そこでピターッと役者がキマるからゾクゾクする。このスピード感はさすがに通常の歌舞伎には観られない。だけど染五郎丈ったらそこに当たり前のように存在しているのが不思議で、ワクワクした。
舞台初演のプレビュー記事がココに。