歌舞伎/歌舞伎関連情報

GWは歌舞伎役者出演の映画で 『阿修羅城』と『弥次喜多』と。(3ページ目)

GWの計画はもうバッチリですか? まだの方、GWだろうがなんだろうが歌舞伎役者の別の面に触れてみたい方、例の2本の映画をご紹介します(一部ネタばれあり)。

執筆者:五十川 晶子

『真夜中の弥次さん喜多さん』
これ以上ないベスト配役!?


しりあがり寿作『真夜中の弥次さん喜多さん』『弥次喜多 in Deep』を、数日間で一気読みした過去を持つ筆者だが、そのあまりにも可笑しく、あまりにもエネルギッシュで、あまりにもよく分からない深遠さを持つその作品性に、脳髄かき回されたような、皮膚をひん剥かれてヒリヒリしているような、そんな激しさのみが印象に残っていた。第一、「お伊勢参り=自分探しの旅」っていうのが、ええじゃないか。

だからこれを宮藤官九郎が映画化すると聞いて「えええ??」と驚き、3秒後に「長瀬智也&中村七之助」を配役と知って「なるほどおお!!」と、納得したのだった。映像化なんてできるのか、というまさに漫画でなければ届かない地平にいる作品なわけだけど、「長瀬&七之助」というミスマッチなビジュアルを思い浮かべるだけで、その不可能は軽ーく「クリアできるな、こりゃ」と思わせるのだから役者って不思議な存在だ。
少なくとも筆者の弥次喜多像は、あのクドカン様の弥次喜多像と同じだったわけで、そのこと自体も非常にうれしかったのだった。

『弥次さん喜多さん』の原作
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