歌舞伎/歌舞伎関連情報

「肉体的な存在感もある玉手を」 市川亀治郎さんの玉手御前(2ページ目)

市川亀治郎ファンの皆様。待望の第一回「亀治郎の会」です。場所は京都。亀治郎さんの書の個展が開かれたギャラリーでお話を伺いました。

執筆者:五十川 晶子

かつて浅草公会堂で筆者が観た、雲の絶間姫を演じる亀治郎さんの姿を思い出した。何か強い力に引っ張られるように、きわめてリズム良く花道を引っ込む姿があまりに美しく、今でも目に焼きついている。引っ込むまでのほんの短い間なのに、観ているこちらまで気持ちよくなるようなテンポの良さが強い印象となって残っている。
あまりにも当然のことだと思いつつ聞いてみた。
--踊り、お好きですよね。
「好きですね。踊りはほんとに好きです。役者の基本だと思うし」
--役者、であることも好きですか。
「好きでなければこんな割の合わないことやってないですよ(笑)。努力すればそれがそのまま結果になる世界じゃないでしょう。でもやっぱり面白いと思うからやれるんでしょうね」。
芝居はコンビニに行って気軽に手に入れられる類のエンタテインメントではない。わざわざ金を払って、劇場へ出かけなければならない。だが、だからこそ「体全体で感じられる、価値のある感動」が生まれると、亀治郎さんは強く語る。
「京都の山の中に建っている素敵な劇場です。是非観にきてください!」




プロフィール
本名 喜熨斗孝彦(きのしたかひこ)
1975年東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒。
父 四代目市川段四郎
伯父 三代目市川猿之助
略歴・4歳の時歌舞伎座で「義経千本桜」安徳帝にて初御目見え。7歳二代目市川亀治郎初舞台は「戻駕」。14歳「連獅子」を猿之助と踊る。23歳花形歌舞伎にて立女方として「寺子屋」千代、「鳴神」雲絶間姫で辰之助、新之助、菊之助と共演。他猿之助一門の若女方として活躍。NHKFMでは「邦楽ジョッキー」のパーソナリティとして出演中。

取材・写真撮影は7月に開かれた「市川亀治郎展・布とあそぶ」銀座すどう美術館にて。30mの長さの布に般若経が書かれている。他にも「押し隈」なども展示された。
水やお湯で割るとほのかに桜色に変わる素敵な焼酎「さくら咲く」も販売されている。亀治郎さんの鏡獅子の弥生の舞姿がラベルになっているのが素敵だ。

亀治郎の会
問合せ先
03-3724-5083

「第一回亀治郎の会」チケット申し込みの際、「オールアバウトジャパン歌舞伎」を見た==と言えば、素敵な亀治郎グッズがもれなく当たる!かも、です。(詳しくはメルマガで)

http://www.kamejiro.net/
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