グラビアアイドルも単に、ナイスボディというだけではなかなか売りにならない昨今、井川遙は“癒し系”という分野においてひとつの成果をもたらした、徹底的に“癒し系”である彼女はアデランス、コカコーラのまろ茶など確実に“癒す“ことを目的にしたCMに起用されている。
不況時のこの一般社会でも専門性を身につけることは常に要求されているわけだが、グラビアやアイドル、芸能界でも例外ではない。なんでもできますよ!的なオールマイティというのは様々な仕事があふれているバブル期には有効だが、このような不況時には専門性を身につけて得意分野を作り出さなければならない。
井川遙の場合、時代の要求に応じた“癒す”というテーマが仕事に結びついている。この分野での確固たる地位を築いたならば、医療、介護、保険、などはそのままあてはまる広告塔になりうるし、環境、自動車、食品など独占的に井川 遙が指名されることもあるだろう。これは強力な付加価値なのだ。
また、彼女はNHKのフランス語講座でレギュラーを持ち、グラビアファン層以外からの人気をも得ている。同局の外国講座出身としてはイタリア講座を担当していた山口もえが有名だ。山口もえがこの分野で開拓した功績は大きい。NHKの中でも教育系しかも朝の6:30という時間にも関わらず、この講座に注目を浴びせたのは山口もえ効果といっても過言ではない。
この番組は陽気な外国人達と外国語を学んでいくのだが、外国語を学んでいこうとする実直且つ将来を見据えて学問を志す人々が見るテレビ番組で「顔を売る」ことも大きい。SMAPの草薙 剛の韓国語の習得もその意味では強力な専門性を見せてくれた。日本のトップスターがあそこまで流暢にしゃべることができるというのは、芸能界に画期的な展開をもたらす。韓国との橋渡しには絶対的なポジションを確立したといえるだろう。井川遙にも是非ともフランスとの橋渡しの代名詞になっていただきたい。映画『WASABI』でフランス語を学んでいる広末涼子が強力なライバルになることは予想されるところではあるが。
井川遙オフィシャルサイト
http://www.haruka-fan.net/
NHKフランス語講座
http://www.nhk.or.jp/gogaku/france/tv
11月15日 月刊『井川 遥スペシャル』(新潮社)
12月(タイトル未定) DVD(ポニーキャニオン)
11月30日~12月5日 「井川遥 展」ラフォーレ原宿