マレーシア/クアラルンプール

クアラルンプール旅行のモデルコース(2ページ目)

マレーシアの首都であり、アジア有数の大都市の1つであるクアラルンプール。多民族国家ならではの多様な文化や生活に加え、新と旧が共存した、マレーシアらしい見所をぎゅっと凝縮した街でもあります。そんなクアラルンプールの魅力を、たった1日で味わうことができるスペシャルプランをお届けします。

執筆者:キム 実佐子

10:30 マスジッド・ジャメでイスラム教を知る

クアラルンプールを代表する建造物であり、イスラム教徒たちの日々のお祈りの場でもあるマスジッド・ジャメ

イスラム教徒たちの日々のお祈りの場でもあるマスジッド・ジャメ

まずは入り口で、ローブとスカーフを借ります。モスクを訪れる上でのマナーです

まずは入り口で、ローブとスカーフを借ります

タクシーで約15分ほど、クアラルンプールの歴史や文化に触れられるエリアに到着です。クアラルンプールとは、もともとマレー語で「泥の川が合流する場所」という意味。クラン川とゴンバック川が交わる、クアラルンプール発祥の地に建っているのが市内最古のモスク、マスジッド・ジャメ(Masjid Jamek)です。金曜日のお祈りの時間以外は、観光客も見学可能(門は閉まっていますが、中にいるスタッフに声をかければ開けてもらえます)。モスクでは、肌を露出したファッションはNGですが、こちらでは無料でローブと女性用のヘッドスカーフを借りる事ができます。ちょっとの間だけ、マレーの女性に変身したような気分も味わえますよ。

 

磨かれた大理石の床に落ちる影が、美しい陰影を生みます

大理石の床に落ちる影が、美しい陰影を生みます

1909年に、イギリス人建築家ハボック氏によって建てられたマスジッド・ジャメは、青い空に映えるドーム型の屋根、素焼きレンガの壁、磨き上げられた大理石の床など、その美しさは国内でも1、2を争うほど。モスクの周りに植えられたヤシの木や、色鮮やかな花とのコントラストも見事です。喧噪の中心にありながら、厳かな雰囲気を感じることでしょう。

<DATA>
■Masjid Jamek(マスジッド・ジャメ)
拝観時間:8:30~12:30 14:30~16:00(土~木曜日) 8:30~11:00 14:30~16:00(金曜日) 無休
拝観料:無料
※写真撮影は出来ますが、礼拝場には入れません。

11:30 独立広場周辺でマレーシアの歴史を学んで

ムルデカ・スクエア周辺は、19世紀後半から20世紀前半にかけて建てられた建物が集まります

ムルデカ・スクエア周辺は、19世紀後半から20世紀前半にかけて建てられた建物が集まります

国旗の掲揚塔は、100メートルと世界一の高さを誇っています

国旗の掲揚塔は、100メートルと世界一の高さ

マスジッド・ジャメを後にしたら、歩いて5分ほど。ムルデカ・スクエア(Merdeka Square/独立広場)が見えてきます。まず目に飛び込んでくるのは、よく手入れされ青々とした広大な芝生! イギリス統治時代(1786年~)はクリケット競技場として使われていたというこの場所で、1957年マレーシアは独立宣言を行いました。広場の端にはためくマレーシアの国旗がそれを物語り、独立記念日の祝典も毎年こちらで開かれます。

<DATA>
■Merdeka Square(ムルデカ・スクエア)
入場料:無料

 

シンボリックな時計塔

シンボリックな時計塔

この広場の向かいに堂々と佇むレンガ造りの建物が、スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Sultan Abdul Samad Building/旧連邦事務局ビル)です。1894年にイギリス人建築家ノーマン氏が設計したムーア形式のビルで、当時は行政府の事務局でした。中央の時計塔が、イギリスの影響を強く印象付けます。今は最高裁判所として使用されているため、残念ながら内部の見学はできません。週末の夜はライトアップされ、幻想的なムードに包まれます。 
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