元気になれる映画Part1 人間関係編(2ページ目)

いじめはどうやって克服する？

フォレストガンプ一期一会は、見ると元気が出る映画。

映画でいじめが描かれることって多いと思いませんか？　特に子供用の映画では、主人公の少年が、いじめの対象になっていることがよくあります。いじめが当然のこととして描かれているのは残念ですが、少年の通過儀礼（それを通して強くなる）という面があるのかもしれません。

『フォレスト・ガンプ一期一会』のフォレストは、いじめにあったとき、スクールバスで席を譲ってくれたことのある少女ジェニーの「走って！」という声で、駆け出し、その後、ずっと走り続けました。

『バス男』のナポレオンは、いじめをさほど苦にしているようには見えませんが、実のところはわかりません。ナポレオンには、好きなことや、信じてることもたくさんあって、その点では強さも感じます。積極性もあって、転校生のペドロにも自分から声をかけ、友人となります。

フォレストもナポレオンも、マイペースなところが際立っています。いじめを克服して強くなった面もあると思いますが、フォレストにはジェニー、ナポレオンにはペドロという、大切な友人がいたのも大きかったと思います。

たった一人の理解者がいるだけで、人間は強くなるのだと二つの映画は教えてくれているようですね。友人は少なくても、大切。当たり前のことですが、それが元気の元になるのだと思います。

違う世界の人とうまくいくには？

マイ・ビッグ・ファット・ウェディングは異文化結婚コメディ。監督の実体験を元に映画化され大ヒット

自分と全く異なる背景を持った人と理解しあうには、それなりの努力が必要かもしれません。『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』は、冴えないギリシャ人の30歳の娘トゥーラが、初めて恋愛するところから始まる映画。ところが相手は白人のイアン。全く異なる文化を背景に、結婚を巡る騒動を描いた楽しい映画です。

相手の文化をどのように尊重しあうのか、それがギリシャのもののように、とっても異質だったとしても、理解し合えるものなのか、笑いながら考えることができます。

邦画の『パッチギ！』は、日本人の青年と朝鮮高校の学生との交流を描いています。日本の70年台当時では、それはアイルランド人とギリシャ人同士よりも、難しいものだったかもしれません。現代でも難しいものかもしれません。ですが、相手に対する尊重の心があれば、さらに、心をこめたものであれば、不可能はないのだと思わせてくれる映画です次ページでは、仕事での人間関係の悩みについて＞＞