一番怖い映画は?
es[エス]とはイド(本能)のこと |
アメリカで実際に行われた実験を基にしている映画です。アメリカでは上映禁止という話もあります。実験は、志願者を二つのグループに分けるところから始まります。一方は看守。片方は囚人。
誰でも、自分がどういう人間なのか、ある程度は知っていると思っていますが、この映画を見ると、それが揺さぶられてしまうのです。『シャイニング』も、人間性が揺さぶられる恐怖を描いている点では似ているかもしれません。
「一番怖いのは人間」という言葉を聞くことがあります。『悪魔のいけにえ』のような殺人鬼がいたら、幽霊よりもずっと怖いのかもしれません。
人気のジャンルにゾンビ映画もあります。ゾンビは、欲望だけで生きています。人間性を剥ぎ取って、欲望だけで生きるゾンビは、私たち人間のある面を表しているのだと思います。
ホラー映画で、心のトレーニング
ホラー映画を見ると、気持ちがすっきりすることってありませんか? 戦慄するほどの恐怖は、普段の私たちの生活では無縁。だから、時には恐怖の体験(映画のような仮の体験)も一種の心のトレーニングになると思います。恐怖に慣れるって意味だけではありません。いろんな気持ちを感じることは大切なことですよね。恐怖の感性は人それぞれだと書きましたが、自分が「何を」怖いと思っているか知ることも、大事です。それが、知らない自分(無意識)への扉になることだってあります。
本当に怖い映画は、いつまでも怖さが身に沁みて残ります。一時だけの怖さではなく。そういう映画を見つけることができたら、涙を流せる映画と同じように、大事なものになると思いますが、いかがでしょうか?
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