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あえて、タレント・三遊亭円楽を偲ぶ(2ページ目)

昭和、平成の落語界を牽引してきた名人・三遊亭円楽の訃報は、各マスコミ、WEBを席巻しました。ただ残念なのは、落語以外の活動に言及されていないこと。なので、ここではタレント円楽について振り返ってみます。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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「星の王子様」だったころ

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進め!ジャガーズ 敵前上陸(DVD) 出演:ザ・ジャガーズ,尾崎奈々,中村晃子,三遊亭円楽ほか 監督:前田陽一
※奇想天外なアイデアと当時の魅力的なヒット曲の数々で彩る、ザ・ジャガーズ主演によるアクションコメディ。円楽師匠の怪演もお楽しみ。
若き日の三遊亭円楽が見せていた、キザと似て非なるキャラ、それは“男前キャラ”です。今でこそ吉本興業で「男前ランキング」を発表したり、上位の芸人でユニット組ませたりしてますが、そのハシリだったのかも。

笑点では、もっぱら「馬ヅラ」と突っ込まれていたものの、若い時の写真や映像を見れば、なかなかの二枚目でした。系統立ててみれば、中井貴一のラインとでも言うのか(この人も顔長いけどね)。

そんな男前が「星の王子様」とか「湯上りの男」とか、照れもせずに自称してたんです。この、ぬけぬけと言ってしまうところが、何とも言えず面白かったわけで。繰り出すギャグも、ウイットを効かせた小粋なものが中心でした。

超レアな映画出演作品

昭和40年代のテレビ映像は、残念ながらほとんど残っていません。そんな中で、今でもその二枚目ぶりを堪能できるのが、カルト映画とも言われた傑作コメディ「進め!ジャガーズ敵前上陸」のDVD。

役柄はなんと“超二枚目の警部”(原文ママ)。出演シーンは決して多くないものの、笑っちゃうほどの二枚目ぶりで、完全に主役のジャガーズたちを食っちゃってます。

もしこれを小円遊が演じたら、まったく違う種類の笑いになったでしょう。今でこそ、男前芸人やコメディの得意な美形俳優も大勢いますが、40年以上前の日本では、タレント三遊亭円楽は異色の存在でした。

そんな師匠が残した超異色作品がこれだ!
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