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円高の今、外貨MMFという選択(2ページ目)

大きく円高が進んでいる局面は、外貨投資を始めるチャンス。FXよりも挑戦しやすく、外貨預金よりも使い勝手のよい、「外貨MMF」という選択肢をご紹介します。

執筆者:村岡 里香

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外貨MMFは高利回りも狙える

2009年11月27日現在の直近7日間平均利回り(課税前)。金融機関によって扱うMMFの商品の種類が異なります。同じ通貨のMMFでも商品によって利回りが違うので、過去の利回りを比較しておきましょう

2011年10月25日現在の直近7日間平均利回り(課税前)。金融機関によって扱うMMFの商品の種類が異なります。同じ通貨のMMFでも商品によって利回りが違うので、過去の利回りを比較しておきましょう。(クリックすると拡大します)

もう一つの大きな魅力は高利回り。外貨MMFは実績分配型の商品で、前述のように分配金は税引き後毎月月末に税金分を引いた後自動的に再投資されます。

リーマンショック以降、景気回復の政策として世界各国で金利が引き下げられていますが、日本の超低金利に比べれば高めの国も。特にオーストラリアは複数回金利の引き上げが行われ、先進国の中では高い水準を保ってます。

実際の外貨MMFを見てみると、上図のように、米ドルやユーロは1%に程遠い利回りですが、豪ドルは4.142%(ダイワ外貨MMF)と他の通貨に比べ高利回り。主要通貨の米ドルやユーロが不安定になりつつある現在、資源国として注目されるオーストラリアドルは人気通貨となっています。

外貨MMFは為替手数料が低いのも大きなポイント

さらに外貨預金に比べ為替手数料が安いのもメリット。例えば、多くの米ドルの外貨預金では往復2円手数料がかかるのに比べ、外貨MMFの場合、大手証券会社では往復1円、ネット証券では0.5円が主流です。

外貨MMFの利用法

毎月積み立てた外貨MMFをつかって、外国債券海外ETF(金融機関で取り扱いのある場合)などの外貨建て金融商品を購入することも可能です。また、保有する外貨建て商品が満期を迎えた際、円高で為替差損が生じてしまう場合は、円に両替せず外貨MMFに入れておいて円安を待つなど、一時保管先としても利用できます。

一部の証券会社ではMMFをドルやユーロのまま外貨送金することも可能です。野村証券の場合は、通常5,000円以上かかる外貨送金手数料も証券会社持ち(受取金融機関によっては受取手数料がかかる場合あり)。海外で引き落とせる外貨預金口座に送金すれば、外貨MMFで増やした資金を海外旅行先の現地ATMで引き落とすこともできます。

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