宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

雪組トップ・絵麻緒ゆう、紺野まひる―退団(4ページ目)

2002年9月23日――雪組トップスター絵麻緒ゆうさんが宝塚歌劇団を退団されました。トップ娘役・紺野まひるさん、専科の成瀬こうきさんも宝塚を去りました。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

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しかしトップ娘役としてはこれからの人。「どんなコンビになるだろう…?」と楽しみにされていた絵麻緒さんとは、想像していた以上の素敵なコンビとなり、もっともっとまひるちゃんを観てみたかった……。このあまりにも早い退団が悔やまれます。

走り続けた7年間。宝塚のトップ娘役としての紺野まひるとはお別れですが、今後は女優として活躍されることでしょう。彼女を応援しつづけたファンの人でさえまだ知らない魅力を、まだまだ隠し持っていそうなまひるちゃん。それを楽しみに待つことにしましょう。


成瀬こうきさんは1991年月組公演『ベルサイユのばら』で初舞台を踏みました。

その後、月組に配属。
1998年、雪組に異動。
2001年、専科に異動。

<主な舞台歴>

1992年『PUCK』新公でダニエル。
1995年『ハードボイルドエッグ』(東京)でアレックス、
サイモンエメットで新公初主役。
1996年『チェーザレ・ボルジア』新公でチェーザレ・ボルジア。
1997年『バロンの末裔』新公でエドワード、ローレンス。
『ワン・モア・タイム!』ローズバットで
月組・大和悠河さんと初主演。
1999年『ノバ・ボサ・ノバ』メール夫人、マール。
『SAI IT AGAIN』ピエール・ヴァレンタイン。
2000年『凱旋門』マルクス。
2001年『猛き黄金の国』三野村利左衛門。
2001年『カステル・ミラージュ』フランク。
2002年『追憶のバルセロナ』アントニオ。

“爽やか”という言葉は、彼女のためにあるのではないかと思うほど。誠実、溌剌、甘さ、気品……。舞台にはそれがいつも溢れていました。そして誰もが欲しくなる最高のプロポーション。甘い声とマスク。華やかな人です。

下級生の頃は、久世星佳さん、真琴つばささん、天海祐希さんらの大役を新公で演じ着実にステップを踏み、大人の役も似合う、女役もこなせる実力派スターに。昨年の『猛き黄金の国』三野村利左衛門で更に、役者としての飛躍に注目されていました。
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