そして気持ちの切り替えも重要。本公演と新公、全く同じ作品ですが、与えられた役は違います。本公演では若い役を演じていても、新公では老け役だったり、男役なのに、新公では女役を与えられたり。
またこんなことも。本公演と同じダンスを踊るけれど、右と左と振りが全く逆だったり、同じコーラスを歌うけれど、パートが違ったり。代役の時にもお話しましたが、この何となく似ているけれど違うことって、体が覚えちゃっている分、逆に覚えにくかったりします。
新公本番までの稽古日数は20日足らず。毎日限られた時間しか稽古できないので、決して多い稽古時間とは言えません。だから新公に出演する生徒さんたちは、本公演本番中でも、その楽屋にいても、新公のことが頭から離れません。
たった一度しかない新公。自分の成果を見せる時、そしてチャンスの場。その日のために、とにかくひたすら稽古に励むのです。
次回は――「本役さんの衣装を借りる!」
これがね、大変です。
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★「新人公演 Part1 新人公演ってどんな公演?」
★「新人公演 Part2 新人公演のお稽古って?」
★「新人公演 Part3 新人公演の衣装 その1」
★「新人公演 Part4 新人公演の衣装 その2」
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