宝塚ファン/元タカラジェンヌの活躍

夢の競演! 『桜祭り狸御殿』舞台稽古レポ

出演者45名全員が元タカラジェンヌで繰り広げられる和物ミュージカル『桜祭り狸御殿』。歴代トップスターも多数出演。また現役専科生5名も参加し豪華な顔ぶれが並びました。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

去る4月13日――初日前日、梅田コマ劇場『桜祭り狸御殿』(4/14~4/26)の舞台稽古が行われる。通し(本番同様衣装も着けてノンストップで行われる舞台稽古)の開始予定時刻はPM6:00と聞いていた。でもすでに新宿コマで上演された作品。場面ごとの位置決めなどは結構スムーズに進み、通しは予定より早く始まるかも。そんな推理の元、私は4:40に劇場の楽屋口に着いた。モニターから音楽が聞こえてくる……。

予感的中! 楽屋口のお姉さんに関係者用のバッジをもらい、客席への通路をダッシュで走る。客席に入ったとたん思った事は“あぁ~悔し~い”。目の前には白っぽい総スパン……いえ、総ガラスモンドの燕尾服にシルクハットの現役専科生の5名――りかちゃん(紫吹 淳さん)チャーリー(匠 ひびきさん)ガイチ(初風 緑さん)サチコ(汐風 幸さん)なおちゃん(伊織直加さん)がカーテン前で歌い踊っている。あぁ……最初から観たかった……10分の遅刻(涙…)。

気をとり直して。専科生の場面が終わり本題『桜祭り狸御殿』へ。芸人一座の面々が客席から出てくる。秋篠美帆さんの男衆姿がかっこいい! 『テンダーグリーン』のメイからは想像できない。寿ひずるさんの女役が色っぽいこと! そしてあの美声健在! 『夜明けの序曲』の……と私の個人的な思い出にふけっていては先へ進まない。

この作品をあえてジャンルわけするならミュージカル・ラブコメディー。登場人物は人の姿をした狸たち。満月城のお殿様・狸千代(鳳 蘭さん)を中心にあちらこちらで恋の花が咲く。難しいこと抜き、理屈抜きに楽しめるお話。今までに何度も上演されてはいるけれど、45名の出演者全員がOGという豪華なスケールに、前回の新宿コマ劇場でも絶賛の嵐。ファンにはたまらない公演。
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