絵本/絵本関連情報

元気が出る!機関車の絵本

機関車を主人公にした絵本はトーマスだけでなくたくさん出ています。擬人化しやすく、子どもが憧れを満たしつつ、自分とも重ね合わせやすい機関車の絵本をご紹介します。

執筆者:鈴木 宏枝

夕張線・清水沢
いさましくもあり、郷愁も感じる機関車。絵本にもたくさんその姿があります。(画像提供:Ami Laboratory
乗り物のおもちゃや絵本は男の子にも女の子にも人気がありますね。車、飛行機、トラック、バス、船、電車…。乗り物はデフォルメして擬人化しやすく、「身近なかっこいいもの」として子どもは憧れの気持ちを持ちますね。この記事では、機関車の絵本をご紹介します。石炭を燃やし、蒸気力で動く機関車は、今ではもう観光地などでしか見かけなくなりました。でも、絵本の中では、大勢の人やたくさんの荷物をたくましく運び、汽笛の音も高らかに、煙を吐き出して疾走しています。いろんな表情の機関車たちに出会ってみてくださいね。

<INDEX>
■ 一番有名?機関車トーマス
 子どものアイドル 走れ機関車!
 最初の出会いはこんな絵本で
 番外編 愉快な機関士たち

意外とやんちゃ『機関車トーマス』

『機関車トーマス』
ここで購入!機関車たちのお話にトーマス登場。「トーマスとゴードン」「トーマスの列車」「トーマスと貨車」「トーマスときゅうえん列車」が収録されています。
ウィルバート・オードリー牧師が病気の息子のために作った機関車のお話は、いまや世界中で読まれるようになり、イギリスにはトーマスランドもできているほどです。

「汽車のえほん」のシリーズでは、2巻からトーマスが登場します。でも、決して「いい子」ではなく、まだまだ見習いといった、やんちゃで小さなタンク機関車のトーマス。「トーマスとゴードン」ではゴードンをからかってばかりいるうちに、大変な目にあいますし、「トーマスの列車」では、列車を引けるうれしさのあまり、客車を置きっぱなしにして走り出してしまいます。列車同士の様々な関係があってまさに世間の縮図のよう。小さいトーマスも「トーマスときゅうえん列車」では、だんだん一丁前になっていきます。

■『機関車トーマス』
作:ウィルバート・オードリー
絵:レジナルド・ダルビー
訳:桑原三郎・清水周裕
出版社:ポプラ社
出版年:1946 1973/2005

誕生日を祝おう『きかんしゃトーマス』

『きかんしゃトーマス』
ここで購入!オードリーの息子のクリストファーが続けたシリーズの1冊目です。トーマスがみんなと一緒に機関士のお誕生日を祝います。
トーマスを動かして一緒に働いている機関士さんのお誕生日がまもなくやってきます。「おたんじょうび」や「パーティ」を知らない機関車たちは、自分たちも駅でパーティを開きたいなあと計画します。誕生日の2日前になって、大きな仕事を命じられ、大きな駅に手伝いに行くことになったたトーマスと機関士は、一生懸命働きます。無事に間に合うように帰ってきた2人を迎えてくれたのは…。

W・オードリーの息子のクリストファーが書き継いでいるシリーズの1冊目です。トーマス型のケーキがとても素敵。「こういう誕生日ケーキがほしい!」というお子さんもいるのではないでしょうか。トーマスではなく、機関士さんの誕生日というところがミソですね。一心同体の機関車&機関士の絆を感じます。

■『きかんしゃトーマス』 きかんしゃトーマスのえほん1
作:クリストファー・オードリー
絵:ケン・スコット
訳:まだらめ三保
出版社:ポプラ社
出版年:1990/1990.12


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