家族で過ごす静かな一週間『星空キャンプ』
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家族水入らずで湖のほとりで一週間のキャンプを楽しみます。ここで購入! |
ミナとお父さんとお母さんは、湖のほとりにキャンプしにきて1週間をすごしています。月曜日、火曜日とたどっていく毎日は、まさに命の洗濯といえるでしょう。せかせかしていない、静かなキャンプというのは珍しい。通常のキャンプの絵本でメインになることの多いテント張りや飯盒炊さんはすっ飛ばして、キャンプ生活じたいで出会える「驚き」を描いています。
テントのそばまでやってきたシカが木の枝を踏み折る音。同じく、テントのそばまでやってきたガンの家族。ミナの目線で風景が遠くに近くに、その遠近感がミナたちののびやかな心を表しているようです。マス釣りの場面は迫力満点。「えんちょうせんせい」シリーズで天の川で泳いだ子どもたちの絵も思い出す、冷たく透明な水の質感がすばらしいです。
■『星空キャンプ』
作:村上康成
出版社:講談社
出版年:1994/2005.7
価格:1,890円(税込)