絵本/絵本関連情報

絵本でたどる12ヶ月!めぐる季節を感じよう(2ページ目)

12ヶ月の変化を追った絵本を紹介します。毎月のお楽しみは何だろう?季節はどのようにめぐるのだろう?2008年のこれからに、お子さんと一緒に思いをはせてみませんか?

執筆者:鈴木 宏枝

12の月の精がむすめを助ける『12のつきのおくりもの』

昔、あるところに夫を亡くした女がいました。娘が二人いましたが、実の娘のホレーナばかりかわいがり、美しい継子のマルーシカを憎んでいました。ある冬の晩、雪が深く積もった森にマルーシカを追い出し、すみれを摘んでくるまで帰ってきてはいけない、と厄介払いをします。

昔話の定型により忠実で、主人公の幸福と、この世ならざる援助者、三回くり返される課題の中に「3月のスミレ、6月のいちご、9月のりんご」が季節の順に盛り込まれているなど、パターンに乗っていてとても読みやすいです。丸木俊さんの絵で、いてつくような東欧の真冬の森と12の月の焚き火になんとも迫力があります。真冬の今、そして季節の順番を体感できる1月に読んでみたい絵本です。

同じ話をもとにした『森は生きている』もオススメです。女王の無茶な命令で森にマツユキソウを探しに出かけたむすめを、12の月の精が助けます。大きなかがり火のイメージも、いかにも暖かそうですよ。

■『12のつきのおくりもの』
スロバキア民話
再話:内田莉莎子
画:丸木俊
出版社:福音館書店
出版年:1971.12/2006.1
価格:840円(税込)

■『森は生きている』
作:サムイル・マルシャーク
訳:湯浅芳子
出版社:岩波書店
出版年:1943/2000.11
価格:672円(税込)


>>次のページは 古きよき時代の12ヶ月『輝きの季節』『かえでがおか農場の一年』
『12のつきのおくりもの』
ここで購入!継母に無理難題をつきつけられた娘は、12の月の精に助けられて、真冬の森の中でスミレやイチゴやリンゴを手に入れます。
『森は生きている』
ここで購入!同じ民話をもとにした児童劇です。脚本形式ですが読みやすく、それぞれ個性的な12の月の精に出会えます。この話では、女王の命令で冬の森にむすめがマツユキソウを探しに出かけます。
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