子どもの危険を防ぐには?
Q:私には、6歳になる息子がいます。この子がやんちゃで、いつも自動車事故に遭わないか……、友達と喧嘩していないか……、誰かに迷惑をかけていないか……などなど、いろんなことが心配で仕方ありません。しかし、もちろん24時間子どもにつきそうわけにはいかないのもわかっています。日常生活の中で、かつ私にできる範囲で、どうすれば子どもの失敗や危険を防ぐように注意することができるでしょうか?プラス思考で子どもの安全を
不安より安心を、危険より安全を真っ先に考える |
子どもの仕事は、一体何だと思いますか? それは、親に保護されることが一番の仕事。人は心理的に「生きる」ことを最優先し行動します。ですから、子どもは心理的に、親に保護されることをもっとも重要と考えて行動します。心の中で、「親から保護してもらえないと命の危険がある」と察知しているんですね。
その代わり、親に保護されるために子どもは、親の期待に応えようとしています。子どもや親がそのことに気づいているかどうかには関係なく、深層心理で親の期待に応えることを子どもは大切だと考えて行動します。親の期待に応えていれば、親から見放されることはないという心理が子どもの心に働いているのです。
心配ではなく安心を
さて、これが子どもの危険を防ぐことにどんな関係があるのかと思われるかもしれません。もし、親が子どもの危険についてばかり考えていたら、子どもはどのように感じるでしょうか? あるいは、子どもの危険について心配ばかりしていると、親はどんなアドバイスを子どもにするでしょう?心配するあまりに「自動車事故に気をつけなさい」「友達と喧嘩しちゃいけません」などと子どもに言うと、子どもは事故のことや、喧嘩のことばかり考えるようになります。人の脳は否定的なことを考えるため、肯定的なことをイメージしなければいけません。「ピンクの水玉模様のイルカを想像しないでください」と言われると、なぜか人は想像しないわけにはいきません。考えないようにするためには、そのことをまず想像しなければいけなくなってしまうからです。
心理学的に人の心はイメージしたことを実現しようとしています。親が危険について注意すればするほど、子どもは不思議なことに危険を実現させようとします。そして、親が危険を期待しているんだと子どもは察知して、その期待に応えようとします。子どもの危険について心配になったら、安全について考えるようにします。「道の真ん中を歩くと危険だからね」と注意するかわりに、「道の端を歩くと安全だよ」と注意することで、子どもを安全な方向へ導くことができます。どんなことでも同じです。「友達と喧嘩しちゃだめよ」というかわりに、「友達と仲良くしなさいね」ということが、子どの危険を回避するコツです。ちょっと言い回しを変えるだけで、人はポジティブにもネガティブにもなりえるのです。
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