「しつけ」のお悩み、ありませんか?
おとなしかったり、突然暴れだしたり。その困った!をしつけでいい方向に |
幼い子どもたちは好奇心とエネルギーに満ちていますから、この時期は大人が「えっ、そう来る!?」とビックリするようなイタズラをしでかしてくれたり、毎日周りの大人の忍耐を試しているかのような頑固ぶりを発揮したり、思い通りにならないとジタバタ泣いて暴れたり、思わず「もういいかげんにしなさーーーーいっ!!」と叫びたくなったり(実際叫んでしまったり)しませんか?
ガイドのもとには、よく子育ての相談で「爪かみが治らないのですが」「やんちゃで、ひとを叩いてしまうのですが」「他人の髪を引っ張ってしまうのですが」「すぐ『バカ』と言うのですが」「ご飯を食べ散らかすのですが」などのお悩みが寄せられます。子育ては人間を相手にしているのですから決して魔法の解決法なんてないのですが、そういった「しつけ」に関するお悩みを和らげることのできるお子さんの「困った!」を良い方向へ変える、4つの簡単ステップをご紹介します。
ステップ1.子どもの「動機」を受け入れる
お子さんが、その「困った」ふるまいをするのはなぜなのか考えてみませんか? 単純に興味があるのか、以前楽しかった記憶があって同じことをしたいのか、寂しくて周りの注意を引きたいのか、いろいろ理由はあるはずです。特に、まだ言語を獲得していないような年齢のお子さんの場合は、「初めて目にする、触れるもの」への好奇心がとても強く、そこには全く「人を困らせよう」などという思いはありません。
例えば人の髪をわしづかみにして引っ張ってしまうお子さん。なぜそんなことをするかと言えば、からだのパーツの中でも髪の毛は特に形や質感が違って面白く、目につくからなのです。ですが「何かちょっと面白そうで触ってみたかったから」と引っ張ると、幼くて力のコントロールが効かず、引っ張られた人は思わず「きゃーやめて!」「痛い痛い!」などと大騒ぎしてしまいますよね。
その大騒ぎの様子を見て、お子さんは「これは面白い!」と学習するのです。髪を引っ張ると、人が面白い顔をして大騒ぎする。これは楽しいぞと。叩いたり、「バカ」という言葉をくり返したりするのも、その延長。つまり「痛い」とか「悲しい」という概念を知らないゆえに手加減がない、「悪意のないギャング」なのです。
こういうお子さんを見て、「あぁ、私がいつも●●しているせいでこの子にストレスが……」などとお母さんが深刻に思い悩むのは、ちょっとズレています。子どもには、大人の感覚とは異なる「子ども軸」の理由があるのです。