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知っておきたい、しつけの4ステップ(2ページ目)

「しつけ」のお悩み、ありませんか? 爪噛み、お友達を叩いてしまう、噛んでしまう、「バカ」と連呼する癖が直らない……など。子どもの困った行動に対応する4ステップを試してみてはいかがですか?

河崎 環

執筆者:河崎 環

子育てガイド

ステップ2.それが人にどういう影響を与えるかを教える

子どもにはない概念を丁寧に伝え教えていくことがしつけのステップのひとつ
小さい子どもは「痛い」「悲しい」という概念を知りません。自分ではない他の人に気持ちがあるのだときちんと理解できるのは、3歳くらいです。どうしてそうなるのか? 実は、生まれたばかりのベビーには「自分」と「他人」の区別がまだありません。

よくねんねのベビーが不思議そうに自分の手を見つめ、指を動かしていますが、あれは「あれっ、これは自分の意志で動くぞ。しかもどうやら自分とつながっているぞ」と気づいたからです。そうやって自分には、外の世界との境界である「からだ」という輪郭があることを知ります。

二足歩行を開始し、しゃべり始めた頃には、もう「自分の輪郭」を充分に理解し、その機能を全て試してみたくてうずうずしています。どこまで手が届くのか? どこまで早く走れるのか? どこまで飛べるのか? 場合によっては、「どこまで口に詰め込めるか?」も。

そんな風に自分の機能を試して回りますが、その結果として起こることや、他のひとに与える影響などには考えが及びません。彼らは成長のために、その影響を知る必要があります。例えまだおしゃべりができないお子さんでも、ぜひその話しかけをしてあげてください。

例えばお皿をひっくり返したら、「上手にひっくり返すことができたね。でも、せっかくのご飯が全部こぼれてしまってママは悲しいよ」。人を叩いたら「叩かれると痛いんだよ。悲しい気持ちになるよ」など、その行動の結果どういうことが起き、周りにどういう影響を与えるのかを冷静に教えてあげましょう。

ステップ3.制限(または禁止)をする

人を叩いてはいけない、髪をひっぱってはいけないなど、「してはいけない」ことは明確に伝えます。また、例えば家の壁に落書きをするなどであれば(そしてその落書きをある程度まで容認する方針であれば)、「あなたの部屋なら、消えるクレヨンで書いてもいい」などの制限をします。

子どもの「イヤイヤ」は自分はどこまでやってもいいのか、許されるのかという「限界」を探っている行動でもあります。きちんと限界を教えられなければ、むしろ子どもは混乱してしまうのです。

>>>仕上げのステップ4/あなたは子どもに何を伝えたいですか>>>
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