「子供が人を疑ういやな時代になった」、本当にそうだろうか?
子供たちを取り巻く環境が不穏なものになってきた現代。子供に「人を見たら疑え」と教えるとはあまりに世知辛い、日本は欧米を追いかけるあまり、犯罪まで追いついてしまったと憂える人もいます。
「いやな時代になった」のでしょうか?いえ、これは決して時代だけの問題ではないでしょう。今までにも子供を対象とした性犯罪は連綿と存在したのですが、それらは「タブー」としてフタをされてきただけです。子供にも人権があるのだと、ようやく社会の認識がついてきたのです。
子供を優しい気持ちの持ち主に育てたいのに、人に対して警戒することを教えるのは心が痛むという人もいるでしょう。しかし、「人に優しい」ことと、「人を頭から信じる」ことは別のことであり、むしろ子供が自立していくためには、きちんと危険をかぎ分ける観察眼を、そして万が一の時には、自分を守り対処する方法を身に付けることが必要です。その自信こそが「人に優しく」できる源になるはずです。
子供を守るのは、最終的には子供自身。性犯罪に対する正しい知識を、きちんと教えてあげたいものです。もうすぐ夏休み。まずは、親子で話してみることから始めてはいかがでしょうか。
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