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1: 「炎天下の車内蒸し」で亡くなった子供たち・・・P1
2: パチンコ・ネグレクト(育児放棄)症候群・・・P2

「炎天下の車内蒸し」で亡くなった子供たち

児童虐待防止法が施行された2000年以降、新聞の社会面に小さく、しかし何度も載る記事が、子育てをする親たちの胸を痛めている。真夏の自家用車内に残され、熱中症・脱水症で命を落とした子供たちの記事である。

乳児から幼児、中には小学校低学年の児童もいた。「暑くないように」と窓を半開にしたり、お腹が空いたら食べるようにとお菓子やおにぎりを与えられたり、ジュースの入った哺乳瓶を枕元に置かれたり。しかしそのような親の気遣いは、真夏の摂氏60~70度にも上がる車内の温度の前では、すべて無になる。

子供たちが車内で弱々しく息耐えていく間、大人たちが興じていたことは判を押したように同じだった。パチンコである。しかしこのタイプの事件は後を絶たず、つい先月(2006年5月)にも全く同様の事件が報告されている。

■佐久の男児死亡:両親、パチンコ店で2時間半 佐久署が捜査
 
長野県佐久市で8日、9カ月の男児が自動車内で亡くなった事件で、男児の両親はパチンコ店で2時間半も遊んでいたことが9日、佐久署の調べで分かった。同署は保護責任者遺棄致死や重過失致死などの疑いもあると見て、捜査している。

同署の調べによると、8日午後零時半ごろ、同市内のパチンコ店駐車場で、同市の飲食店店員、萩原正寿さん(26)の長男正幸ちゃん(9カ月)が車内でぐったりしているのを、萩原さんが発見。病院に搬送したが、死亡した。死因は熱中症だったとみられる。

萩原さんらは当初、同署の調べに「商業施設で買い物をしていた」などと話していた。しかし、市民から「別な場所にいたのではないか」という問い合わせがあった。そのため、同署が萩原さんらに確認したところ、9日になって供述をひるがえし、全く別の場所にあるパチンコ店で遊んでいたことを認めたという。

正幸ちゃんは、屋根のない駐車場に止めたワゴン車の荷室のかごに入った状態で放置され、ガラス越しに日差しが差し込んでいたという。
(5月10日 毎日新聞)

■乳児死亡で放置の両親逮捕 パチンコ中、車内に5時間

愛知県豊明市のパチンコ店駐車場に止めた車の中に長男(2カ月)を放置して死亡させたとして、愛知署は29日未明、保護責任者遺棄致死の疑いで、両親の会社員竹内祐人(24)、無職理恵(23)の両容疑者を逮捕した。

調べでは、2人は28日午前9時ごろから午後2時ごろまでの約5時間、豊明市阿野町登のパチンコ店「有楽阿野店」駐車場で、窓を閉め切った車内に長男の俐緒ちゃんを寝かせたままスロットマシンをし、熱中症と脱水症で死亡させた疑い。途中、一度も様子を見に行かなかったという。

理恵容疑者は当初「愛知県刈谷市のショッピングセンターで買い物をしていた」と署員に虚偽の説明をしたという。店は子供連れでの入店を断っていた。
(5月29日 毎日新聞)

「じゃぁ、クーラーつけっぱなしにしておけば大丈夫」

今度は、クーラーをつけっぱなしにした小さな車内で親の帰りを待つ子供たちが、パチンコ店の駐車場係員たちに何人も発見された。

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