今回は巨峰とぶどうジュースの甘さで、さっぱりとした味わいの大福をつくります |
小麦アレルギーでも安心の上新粉とは?
うるち米(主食としているお米、ササニシキやコシヒカリなどと違い、粘り気が少ないお米)を精白して水に浸し、砕いて乾燥させたたものを上新粉といいます。上新粉は米粉とも呼ばれ、粒子の粗いのが並新粉、細かいのが上新粉、特に細かいのが上用粉と呼ばれます。和菓子材料(お団子、焼せんべいなど)に使われるのはだいたい上新粉となります。上新粉は同じ量の小麦粉と比較すると、エネルギーやタンパク質、脂質、カルシウム、食物繊維等が少なく、炭水化物やリン、マグネシウム、鉄分が若干多く含まれているのが特徴です。上新粉などの米原料の炭水化物は、小麦粉に比べてお腹の中でゆるやかに吸収され、俗にいう「腹持ちのいい」食べ物となります。活発に動く子どもの時期にはこうしたエネルギー源も必要なのですが、すぐにお腹の空いてしまう小麦粉主体のおやつはたくさん食べてしまう心配もあります。小麦粉を加工したおやつは、乳製品や卵、塩や油が多く使われています。
今回作る「ぶどう大福」1個分の成分は、カロリー112kcalでカロリー低め。バランスよく食べたい場合は、不足しがちなタンパク質をきな粉で合わせて摂取してみてください(上新粉等米を利用したおやつを食べる際、きな粉などの不足しがちな大豆タンパク質を合わせて食べるのは、昔の人の知恵なのです)。