アナフィラキシーの対処法
子供にアナフィラキシーのような症状が起こった場合は、とにかく急いで病院へ連れて行ってください。ひどい場合には命に関わることもあります。アナフィラキシーの治療は原則的には病院でしかできません。ただしこれまでに蜂の毒でアナフィラキシーを起こしたり、明らかにアナフィラキシーの危険性があると考えられる方にはエピネフリンという、治療薬の自己注射を携帯することも出来ます。該当する子供の場合は主治医に相談しましょう。
また、急に呼吸が止まってしまった場合には、ただちに心肺蘇生法を行う必要があります。子供に食物アレルギーがある、という方はもしもの時のために日頃から備えておきましょう。
アナフィラキシーの防止策
食べたり触れたりしたもののどれがアナフィラキシーを起こすかは予測できません。ですから、一度でもアナフィラキシーを思わせる症状が出た薬品・食品などは、以後摂取しない、触れないようにするのが唯一、確実な防止策です。ヨーグルトも腸内細菌を整えます |
食物アレルギーそのものの予防としては、子供の食事が偏らないようにする。また食物繊維を多く含む食事、オリゴ糖や乳酸菌の摂取も腸内細菌を整え、アレルゲンが吸収されにくくなります。
質問のように蜂に刺された場合、2回目に刺されるとアナフィラキシーを起こす可能性があり、注意が必要です。蜂にあう可能性のある場所には近づかないのが一番。やむを得ず近づくときには虫除けスプレーを使ったり、肌の露出を控えるなどの対策をとります。
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。
風邪薬などに普通に含まれている「塩化リゾチーム」。卵白と同じ成分が含まれていますので、卵アレルギーの子供は注意する必要があります。風邪薬を購入する際には必ず薬剤師に卵アレルギーのことを伝えましょう。
また、インフルエンザワクチンを作る工程で卵を使いますので、卵アレルギーの子供はワクチン接種ができません。意外に見落としがちなポイントですので、気をつけてあげたいですね。
<参考リンク先>
アナフィラキシー対策フォーラム
アナフィラキシー反応(メルクマニュアル家庭版)
アナフィラキシーショック(虫と薬と)(耳鼻科50音辞典)
アナフィラキシー(おでびびはうす)