手足口病の感染年齢・感染時期

親子の足

手足口病は稀に大人が発症することもあります

手足口病は2歳以下の子どもに多く、4歳ぐらいになるとほとんどの子どもがかかります。小学生以上でも流行すると感染することがありますが、大人が感染することはほとんどありません。しかし、成人発症の手足口病が近年、散発的にみられていますが、成人発症の報告するシステムがないため、正確な発症率は不明です。成人が少ない理由として、幼少期に一度は罹患することが多く、抗体を持っていることが考えられています。一度かかるとそのウイルスに対しての免疫ができますが、原因となるウイルスが複数のため、手足口病に複数回かかることもあります。詳しい症状については、「手足口病の症状・感染・潜伏期間」をあわせてご覧ください。。

手足口病の流行しやすい季節は夏で、7月がピークです。プールなどで感染することがあるので、症状が出ている子どもは無理をさせないなど、注意が必要です。秋から冬にかけて発生することもあります。
 

手足口病は登園禁止にはならない? 登園・登校の目安

手足口病は登園・登校停止の疾患ではありません。ウイルス排出期間が長いため、流行を防ぐための登園・登校停止は意味がないと言われています。従って、登園や登校の目安とする上で大切なのは本人の状態になります。解熱から1日以上経っていても発熱がなく、普段の食事ができることが登園・登校の目安と言えるでしょう。
 

手足口病の合併症…髄膜炎、脳炎などのリスクも

特に病院での治療が必要ない手足口病ですが、合併症には注意が必要です。以下のような症状がある場合は、ウイルスが原因で起きる髄膜炎や脳炎を起こしている可能性があります。
  • 38℃以上の高熱が2日以上続いている
  • 発疹と口内炎だけにしては元気がない
  • 嘔吐、頭痛を訴え続ける
髄膜炎、脳炎は意識障害などが起こり、ひどい場合は麻痺などの後遺症が残ることもある病気です。髄膜炎の原因となるウイルスはエンテロウイルスですが、特にエンテロウイルス71で引き起こされることが多いです。四肢の麻痺が起こる急性弛緩性麻痺はポリオの典型的症状ですが、麻痺の前に手足口病にかかっていることもあります。手足口病は、ポリオ以外でも急性弛緩性麻痺を起こすことがある病気の一つです。

いずれも特効薬はないものの、安静にすることで症状を軽く抑えることができます。

この他、心臓に炎症が起き胸痛や心不全症を引き起こす心筋炎や、体のバランスが取れなくなる小脳失調症などの合併症を引き起こすことも。手足口病の症状である発疹や微熱以外に異常を見つけたときには、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
 

手足口病の治療法…脱水症状に注意し十分な水分補給を

手足口病の原因はウイルスなので、残念ながら特効薬はありません。発疹も1週間~10日程度で自然治癒するため特に治療は行いません。

口内炎の痛みから食欲低下してしまった場合は、食事については無理のない範囲で大丈夫。ただし発熱による脱水症状を起こさないよう、水分補給をしっかり行うようにしましょう。水分は1回50mlずつでもよいので回数を分け、少量ずつ摂るよう努めることが大切です。年齢・体重にもよりますが、1日1000ml程度の水分補給を目安にしましょう。

ただし、尿が12時間以上出ない場合や、1時間に4~5回の嘔吐を繰り返す場合は、自然治癒するまで放置せず点滴などによる栄養補給を行うこともあります。
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