※ガイド自身の体験を通じての話です。地域や環境、考えにより、様々な違いも出てきますので、ご了承ください。
話すべきか?話さぬべきか?
「我が子に障害がある?!」とわかったとき、まずは、自分自身との戦いになります。(「障害児と告知されたらどうする?」参照)
そして、それを乗り越えて「我が子は我が子だから!」と一歩踏み出した次にくるのは、「我が子が障害児と周囲に話すか?」という葛藤です。障害児と伝え、障害児の親と周囲に話したとき、周囲の目が変わってしまうのではないか?今まで仲良くしていた友達が、避けていくのではないか?等など・・・様々な不安がよぎります。
そこで、障害児の親となった私がカミングアウトし、それによりどうなったか?というのを、メリット・デメリットとしてお話したいと思います。
障害児と話したメリット
障害があっても、我が子は我が子なはずなのに・・・ |
隠すことも、別に悪いことではありません。しかし、何か後ろめたさを感じるのも事実です。友達などに話せると、次の一歩(集団生活でのカミングアウト)も踏み出しやすいです。
(2)育児孤独からの脱出。
昨今、孤独になりやすい子育て環境。その上に「障害を持つ子」の親になると、自分から孤独を選びやすいです。しかし、カミングアウトすることにより、我が子の成長を一緒に見つめてくれる人がいる!ということで、孤独になりがちな育児から、脱出させてくれます。
(3)子どもにも親にもサポーター。
障害を持つ子の子育ては、一筋縄では出来ません。訓練や病院などの時間も多く、なかなか落ち着く時間がないのも現実です。そんなとき、子どものことも知ってくれて、わかってくれる仲間がいると、親子一緒に気分転換をすることが出来ます。(ファミレスでお茶♪など)
障害児と話したデメリット
(1)いろいろと質問される。
「それはいったい、どういう障害なの?」「どうしてそうなったの?」等など・・・様々な質問を受けることもあります。辛かったことを思い出さなくてはならないかもしれません。しかし、これは、我が子のことを知ってもらうチャンス!と思い、デメリット→メリットと捉えていけると良いです。
(2)「バカな子なんだって。」
理解をしてくれる人もいれば、理解してもらえない人もいます。陰口が聞こえることだってあります。悔しいけれど、これも現実。
まとめ
心のバリアフリーのために、自分たちがやれること! |
でも、それを乗り越えたとき、確実に、何かあったとき、声をあげたときに、答えてくれる仲間が出来ます。そして、そこから輪が広がり、心のバリアフリーも広がっていくでしょう。
ここで大切なのは、「障害」というものを、何でも許される魔法の言葉として利用しないことです。障害があるから何でも許されるわけではありません。良いことは良い。悪いことは悪いと、我が子にきちんと伝えていくことは、障害を持つ子、健常な子・・・どちらも変わらない。「障害」という言葉を盾にして、なんでもやっていく人がいれば、必ず反感を買います。
我が子の明るい未来のため、誰もが過ごしやすい場所を作るために、私たちの一声が大切だと思います。頑張りすぎずに頑張っていきましょう!
■最後まで読んでくださってありがとうございます。
☆次回は、カミングアウトされた人にこうしてもらえると嬉しい!という気持ちをお話します。