トータルパッケージとしての撮影しやすさ
もうひとつの利点として連写性能も挙げられるだろう。たとえばEOS Kiss X3では1秒間に3.4枚の撮影ができ、JPEGでの記録であれば170枚までの撮影が可能だ。その他の初心者用とされているデジタル一眼レフでも、ほとんどが秒間3枚以上の撮影ができるようになっている。その他にも起動速度が速いことや、シャッターラグの小ささ、マニュアルフォーカスの使いやすさなどが利点として挙げられるだろう。
これら連写性能やオートフォーカスの速度などのひとつひとつの項目では、コンパクトスタイルのものでもデジタル一眼レフと同レベルのものが存在している。しかし、デジタル一眼レフはトータルなパッケージとして撮影がしやすいのである。
その結果として、コンパクトスタイルデジカメではやや撮影しにくいスポーツなどでも、デジタル一眼レフであれば充分に対応できるようになっている。
たとえば運動会の徒競走のように数秒で終わってしまう競技であっても、高速にフォーカスを合わせながらの連写が可能となっているため、十数枚の撮影ができるはずだ。
テニスなどの動きの激しいスポーツでもデジタル一眼レフであれば撮影できるだろう。あるいは動きの速いペットなどを撮影するのにもデジタル一眼レフは向いているといえる。
その他の撮影においても、ある程度の「本格的な」撮影を考えるのであれば、デジタル一眼レフを選択肢のひとつに加えることをオススメしたい。
まずは触ってみることからはじめよう
と、ここまで書いておいてなんなのだが、やはり実際に触ってみなければそのよさは理解してもらえないだろう。実際に店頭で試してみるなり、所有している友人がいれば借りるなりしてみてデジタル一眼レフに触れてみてほしい。その速度や使いやすさを体感できるはずだ。