◆お医者さまにもらう薬について◆
Q.医師にかかると抗生物質って必ずもらうような気がするのですが何に効くのですか?必ず飲んだほうがいいのでしょうか?
A.抗生物質は細菌感染に対して効果があり、ウィルスには効きません。
風邪のほとんどはウィルスによるものです。しかし、風邪で喉や鼻の粘膜が荒れた状態になると、細菌による感染を起こしやすくなります。
黄色い痰や鼻水が出るときは細菌感染が疑われます。本当なら、しっかり検査をして、細菌感染を確認してから抗生物質を使えばよいのですが、結果が出る前に悪化することも考えられますので、処方する医師が多いようです。
処方されたときは指示通りに服用し、途中で止めたりしないようにしてください。中途半端に服用を中止すると細菌が再び増加して症状が悪化することがあります。
Q.咳がひどい時、気管支拡張剤を処方されることがあります。飲み薬と貼るタイプがありますが、どちらも効き目は同じですか?
A.貼るタイプは皮膚から薬剤が吸収され、飲む形は消化管から吸収されます。両方とも血中に入り、同じように効きます。
貼るタイプは肝臓を通らないので、それによる副作用も少なく、また、1回の貼付で長時間効果が持続するので、内服薬より面倒がありません。
喘息発作を起こしているときはなかなか薬は飲みにくいものです。同じ場所に貼らないようにしますが、それでも中にはかぶれる患者さんもいます。
また、吸入薬のタイプも処方させることがあります。初めて吸入薬を使うとき、子どもがしっかり吸入できたか心配で、喘息発作がおさまらない場合に何度も使用してしまうことがあります。吸入薬には補助器具があり、これを使うとしっかり1回分吸入できますので、医師に相談してみてください。
市販の風邪薬で貼るタイプのものがありますが、これは鼻づまりや鼻みずを緩和するもので成分が違います。
Q.気管支拡張剤で以前に、事件があったような記憶があるのですがこの薬は危ない物なのでしょうか?
A.気管支拡張剤の副作用に心臓への作用があります。
過度の使用によって不整脈、心停止による死亡例が報告されています。現在、心臓への作用の少ないものが使用されていますが、まったくないわけではないので、使いすぎには注意が必要だと思います。