累計18万部とベストセラーとなった『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』(東洋経済新報社)。
私も読ませていただきましたが、すべての情報が揃っていない状況下でも考え、一定の結論が導き出せる術が学べ、その後の仕事やプライベートでも考える上での大きな力となっています。
そもそもこの「地頭力」とは、コンサルタントの持つべき資質としてコンサルティング業界では、かねてより言われ続けていた言葉だそうです。
さて、今回の隣の文具活用術では、この「地頭力を鍛える」の著者であり、現役のビジネスコンサルタントとしてもご活躍されている細谷功さんにご登場いただきます。
「地頭力を鍛える」をはじめ、最近では訳書「プロフェッショナルアドバイザー」も出版された細谷功さん。 |
ビジネスコンサルタントという職業は雑誌などでもよく目にしていますが、日々どのようなお仕事をされて、その中で文具がいかに活躍しているのでしょうか。そうしたことをじっくりとお聞きしてきました。
ガイド土橋:
ではまず、細谷さんの現在のお仕事からお聞かせいただけますでしょうか。
細谷さん:
私は株式会社クニエというコンサルティングファームでコンサルタントをしています。具体的な仕事の内容は、クライアントからの依頼に基づき、「業務改革」やそのための戦略策定、および実際の業務の変化を直接現場でご支援するというものです。
「業務改革」というと、難しく聞こえるかもしれませんが、もう少しかみ砕いて言えば「仕事の仕組み作り」です。そのお手伝いをしている訳です。
この仕組み作りには、「組織」、「業務プロセス」そして、「IT」の大きく三つの分野があります。そのそれぞれについて新しい仕組みを作っていきます。
ガイド土橋:
日々の仕事の流れとしてはどのような感じなのでしょうか?
細谷さん:
結構出張が多いですね。クライアントに駐在することもよくあります。
クライアント先では我々コンサルタント用の机を用意していただき、クライアントの方々と一緒に仕事を進めていきます。
もちろん自分の会社でも仕事をします。ちなみに、私の会社はフリーアドレス制になっていまして、会社に行く時は、予めデスクを予約してから行くという仕組みになっています。
このような感じでクライアント先や自分の会社など、いろんなところで仕事が出来なくてはなりません。
私の場合、この鞄がそのためのデスクトップ代わりのようなものです。
細谷さん愛用の鞄、グローブトロッター。 |
この中に仕事をするために必要なパソコンやノートなどが入っています。
つまりモバイルワークスタイルです。
ガイド土橋:
なるほど、まさに現代的な働き方ですね。
では、そうしたワークスタイルの中での文具術についてお聞きしていきたいと思います。