10月末に東京浅草で開催されたステーショナリー商社MDS社のフェア。
このフェアは流通関係者のための仕入れの場である。私はバイヤーではないが、毎回掘り出しものに出会えるので、ほぼ欠かさず足を運ばせてもらっている。今回も日本初のお披露目となる新作と巡り会うことが出来た。やはりこのフェアはいい。
その新作とはMOLESKINE。
思い起こせばちょうど一年前。やはり、このMDSの10月の展示会でMOLESKINEの次年度のダイアリーが発表されていた。おそらくイタリア本国でMOLESKINEの新作が発表されるタイミングと、この10月のMDSの展示会のタイミングがピッタリとくるのだろう。
そこで、今回はそのMOLESKINEの新作を速報として、ひと足早くみなさまにお届けしたいと思う。
自分の情熱が記録&整理できる
来年2010年から日本でも発売されるMOLESKINEの新作「PASSION」 |
今回の新作の名は、MOLESKINE「PASSION」。PASSIONとは日本語に訳すと、「情熱」という意味。自分が情熱を傾けていることについて、ありとあらゆる情報が一冊にまとめられるというものである。
日々の楽しみをテーマごとに綴ることができる、いわゆるライフスタイルノート。 |
ラインナップは、「ブック」、「ミュージック」、「ワイン」、「フィルム」、「レシピ」、「ウェルネス」と全部で6種類。いずれも、「ブックジャーナル」、「ミュージックジャーナル」という具合に「ジャーナル」と付けているところが何ともMOLESKINEらしいではないか。
体裁はMOLESKINEのラージサイズをベースに、お馴染みの表紙の帯がカテゴリーごとに違う色になっている。
たっぷりと書けるラージサイズ。これまでのややビビッとなカラーの帯が、今回は一転して落ち着いた色になっている。 |
店頭で販売されている状態であれば、この帯で区別ができるが、いざ使おうとなると、すべて黒表紙になってしまい区別がつきにくい。
しかし大丈夫。今回のパッションは、表紙にそれぞれのテーマをモチーフにした模様がデザインされている。例えば、ワインであればボトルやワイングラス、ミュージックではギターやキーボード、レシピでは色々な調理器具といった具合に一目で区別できる。
表紙には控えめにプリントされたテーマ別のデザインがある。基本はあまり目立たないが、光の加減で浮かび上がる。 |
背表紙の下にも、同じようなマークがあり、本棚にしまっていてもすぐわかる。 |
その他、細かなところでは通常のMOLESKINEよりもゴムバンドが太くなっている。使っていく中でいろいろなものをはさみ込んでいくことを想定しているのだろう。
いつもよりやや太めのゴムバンドが心強い。 |
さて、こうしたテーマ別になったMOLESKINEと言えば、各主要都市のガイドブック「シティーノートブック」がある。
今回のパッションは一見すると、サイズが大きくなっただけでは、と思ってしまうところだが、そうではなかった。シティーノートブックでは地図や路線図が各都市のものになっていて、それ以外のページはフリーのインデックスとなっている等、ほぼ同じ仕様であった。しかし今回のパッションでは、それぞれのテーマごとに前半ページが大きく違う仕様になっている。これが今回の特徴だ。
そして最大に違うのは、これはMOLESKINEでは初となるかもしれないが、巻末のポケットが2つになっている点。中に間仕切りがしっかりと固定されているので、いろいろなメモや紙類を整理するのに役立つ。
パッションならではの特徴は、巻末のポケットが2つある。 |