思わず万年筆を手にしたくなる
万年筆で書きたくなる特すきの紙。 |
使われている紙は、定評のある満寿屋特抄きのもの。当然万年筆との相性は抜群。クリーム色の紙はサイズが小さくなったせいだろうか、クリーム色がより際立って目に映る。
ハガキサイズとなっているので、当然マス目も小さい。万年筆のペン先は、細字のFあたりで書くとしっくりとくる。
一つのマス目のサイズは、縦5mm×横7mmなので、万年筆のFあたりがちょうどよい。 |
原稿用紙は基本は縦書きではあるが、横書きしても十分様になる。あまり形式にこだわることなく自由に書いた方が個性もまれるし、今回のメインの用途でもある一筆箋には相応しいと思う。いつもの私の下手な文字も格式ある罫線に助けられて、味わい深いものになったような気がする。(ひいき目かもしれないが・・・。)
縦書きだけでなく、横書きしてもOK。 |
定番の原稿用紙タイプもある
満寿屋 定番のハーフサイズ原稿用紙のミニタイプも登場。各263円。 |
この他、従来の満寿屋 原稿用紙の罫線をそのままハガキサイズにしたものもある。その一つはルビ付きの200字詰タイプ。これぞ原稿用紙という定番の顔である。
ルビありタイプの1つのマス目は5mm角。これもある意味5mm方眼と言えるかもしれない。ルビなしタイプはややゆったりしていて縦5mm×横8mm。 |
また、ルビをなくした通称「障子マス」と呼ばれるNO.102タイプを小さくしたものもある。私はこの102番の原稿用紙を愛用しているので、これはとても嬉しい。
102の紙面デザインをそのまま忠実に小さくしている。 |
こちらは飾りがないので一筆箋として使うにはやや硬い印象になる。送り先に応じて使い分けることができそうだ。
小さな原稿用紙に書くというちょっと非日常な気分が味わえる。 |
一筆箋としてだけでなく、ちょっとしたメモやポケットに入れて携帯メモとして使うのもいいだろう。一番下には、厚手の台紙があるので、手に持ったままでも、快適に筆記することができる。
模様の付いた図案には、左下に「満寿屋製」という記載がない。これは先程も触れたが、もともとある作家からの依頼で作ったので、元の図案にその記載がなかったためだ。しかし、ユーザーの中には、「満寿屋製」入れるべきではないかという声もあり、それに応える形で、今後の生産される分については、すべて「満寿屋製」と入ることになるそうだ。 |
これまで原稿用紙として見なれていた紙面ではあるが、こうして小さいハガキサイズになってみると、また違ったものに見えてくる。改めて感じたのは余白の存在。この余白があることでマス目の飾りが引き立ち、さらに自分で書いた文字まで引き立ってくる。「わびさび」という日本らしさを改めて感じてしまった。
書くとき、そして受け取った人に、癒しに気分に浸らせてくれるメッセージツールである。
一筆箋としてだけでなく、ちょっとしたメモなどに使えば、日々の万年筆ライフもきっと楽しくなりそうだ。これを使っていると細字の良い万年筆を一本新調してみたくなる。 |
<関連リンク>
満寿屋公式サイト
本「できる大人の”一筆添える”技術」
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